ライアーと生徒達 ページ19
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no side
凍らせた地面は、直ぐに熱気に包まれて湿っていった。
氷と砂塵が入り交じる中、複数の視線が彼の身体を刺してくる。言葉に出来ない感情が心臓を締め付ける様だ。
しかし、氷翠はここで引く訳にもいかない。
「かっちゃんを……返せよ……！！」
出久の血塗れの顔が、絶望と痛みで歪んでいる。その様を彼はただ静かに見ている。轟の氷を取り込みながら。
『…………』
焼け焦げた、黒いマスクを少し上げてライアーは右手を動かした。
たったそれだけの動作。しかし、その動きだけでも十分すぎた。滝とも例えられる程の氷が、出久達に襲い掛かる。
「全員屈め！！」
轟の声が響き、周囲に再度炎熱が広がっていく。
バキバキと、彼らに放たれた氷が砕けて行く間にライアーは足元に氷柱を展開した。
『……』
「待て！……グァッ！」
「デクくん！！」
あっという間に出久達の数メートル上空に立っち、コンプレスが逃げた方向へと背を向ける。
『……ッチ』
その表情は、この場から直ぐにでも逃げ出したいと叫んでいた。
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冷たい氷を踏み付けて、私は森を駆け抜ける。すると、黒いマントがはためいているのが目に入った。
このエンターテイナー逃げ足が取り柄と言った癖に。とは、言わなかった。
「ありがとな。さっきは助かった」
『……何故マだコノ地点ニ居るんでスか』
「お前の方が速いんだよ！……ったく」
Mr.コンプレスは木を、私は氷の道を蹴って木の上を跳んでいく。
バシュッ
ほんの僅かに、空気を裂く音が聞こえた。
不味い。そう思って氷結を展開しようとするのが数秒遅れてしまう。
『Mr！！避けろ！』
勢いでマスクが取れたのもお構い無しに叫ぶ。
「なっ！？」
ソレは私を通り越してMr.コンプレスを巻き添えにし、着地ポイントに着地……いや、墜落して行った。
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ぱぁ - 最高です!作者様才能の塊過ぎ…！ (2020年9月3日 16時) (
レス) id: 3f15dcefd5 (このIDを非表示/違反報告)
満月(プロフ) - 最高でした...ご完結おめでとうございます (2019年3月23日 20時) (レス) id: f40b4f8e5c (このIDを非表示/違反報告)
猫田。(プロフ) - 蜜さん» リクエストありがとうございます！ (2019年3月18日 0時) (レス) id: 886ecd06bb (このIDを非表示/違反報告)
蜜(プロフ) - 完結おめでとうございます！すごく面白かったです！リクエストですが、完結後の爆豪を見てみたいです！ (2019年3月18日 0時) (レス) id: 67d1cef2b8 (このIDを非表示/違反報告)
藍鴉 - ヒーロー側についてほしいな〜。そんで、ラストは最初みたく普通に店開いて、雄英の絡んでない人たち(B組とか)に店に来店してほしい。 (2019年1月2日 19時) (レス) id: 7dd24527b0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：めろんぱん | 作成日時：2018年8月25日 0時
