ライアーとMr.コンプレス ページ17
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寒くなった口元に違和感を感じながら、薄暗い森を駆け抜ける
向こう側から聞こえる微かな戦闘音をBGM代わりにして。
暫く進むと、腕で光る赤いサインが頭上で止まった
そのサインに忠実に、私が上を向けば
「さすが参謀って所か？早いな」
木の上に優雅に立ち、マスクの向こうでニヤリと笑う彼の姿があった
「こりゃまた短い時間にイメチェンなんてアンタらしくないな？」
『爆豪勝己と一度交戦したんです
……発信機を付けようとした際に口元にかすりました。これでは声が出せません』
焦げたマスクの裏側で、鈍いノイズが歪なリズムを刻む
これはもう精々一回使うのが限界だろう。ここから先は口を縫うべきなのかもしれない
「なら司会は俺が努めよう。アンタはサポートよろしく頼む」
木の上で優雅に一礼して見せた後、彼は10m程先の生徒達の法学を見つめた
その手には予備のダミーも用意済み。爆豪の確保も最早時間の問題だ。
『では、お気を付けて』
「エンターテイナーに不可能は無いさ」
そう言って一つの影が木の上から瞬時に移動した。
私も木の上に氷を形成して上から彼を追う
標的のサインに、コンプレスの赤色の光が近づいていく
あと、5ｍ
あと、1ｍ
あと─────────
「"爆豪無事確保っと
生徒達も気付く素振りは無いな。トガに集中してる"」
爆豪勝己のサインが消えて、コンプレスの緑色がやけに眩しく点滅する
その点滅が瞳の奥に焼き付いていく
『"了解……今そちらに向かいます"』
少し唇が、震えた。
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ぱぁ - 最高です!作者様才能の塊過ぎ…！ (2020年9月3日 16時) (
レス) id: 3f15dcefd5 (このIDを非表示/違反報告)
満月(プロフ) - 最高でした...ご完結おめでとうございます (2019年3月23日 20時) (レス) id: f40b4f8e5c (このIDを非表示/違反報告)
猫田。(プロフ) - 蜜さん» リクエストありがとうございます！ (2019年3月18日 0時) (レス) id: 886ecd06bb (このIDを非表示/違反報告)
蜜(プロフ) - 完結おめでとうございます！すごく面白かったです！リクエストですが、完結後の爆豪を見てみたいです！ (2019年3月18日 0時) (レス) id: 67d1cef2b8 (このIDを非表示/違反報告)
藍鴉 - ヒーロー側についてほしいな〜。そんで、ラストは最初みたく普通に店開いて、雄英の絡んでない人たち(B組とか)に店に来店してほしい。 (2019年1月2日 19時) (レス) id: 7dd24527b0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：めろんぱん | 作成日時：2018年8月25日 0時
