8章 チャラ男とお母さん ページ35
side 上鳴
『それじゃあ、私はこの食器片付けてくるね』
Aさん、もう下戻るのか……
なんか……
もうちょっといて欲しいっていうか……
いや、俺は子供か……！？
近くにいてほしいとか……小学生じゃん……
…………でもマジAさん安心感凄いんだよな
ちらっとAさんの方を見ると
お盆を持って俺に背を向けていた
やっぱ……もうちょっとだけ……
「Aさん……」
伸ばした手はAさんには届かず、代わりにエプロンの結び目に当たる
俺はきゅっとリボンを引っ張った
『どうしたの？』
「その……
もう少しだけ、そばにいてください」
side 上鳴 end
◇
『……うん、分かった』
私は座っていた場所に座り直して、上鳴くんの頭を撫でる
サラサラだ……1-A男子髪質良いよなぁ……
『上鳴くん
私はずっとそばに居るから安心して寝て？』
そう告げると「あざっす……」と返事をしてから目を閉じた
暫くすると、上鳴くんはスヤスヤと寝息を立て始めていた
寝るの早い……暫くは起きないか
『うぅ……個性使った方が上鳴くんの為だよね……』
年下の異性に使うの初めてなんだけど……なんか緊張するな
私は上鳴くんの眠るベッドに片手を付き、彼の額に顔を近づける
そしてそっとおでこにかかる黄色の髪を払い除けた
.
.
.
ちゅっ
その瞬間、上鳴くんの体に淡い緑色の光が灯る
しばらくすると光は消え
規則正しい呼吸音だけが聞こえた
『……おやすみなさい、上鳴くん』
私はいつまで経っても慣れずに熱くなる頬を冷やすために
そっと部屋を後にした
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祟璃(プロフ) - 7章の最初の迷子はどうなったんですかね。放置されてる.... (2018年10月26日 6時) (
レス) id: 53235c3c55 (このIDを非表示/違反報告)
蛙傘(プロフ) - すっごく和む素敵なお話ですね！文才分けて下され…((これからも応援してます！今書かれてる所まで追いつける様にじっくり読みながら追っていきます！！ (2018年6月28日 22時) (レス) id: d5be5e6e07 (このIDを非表示/違反報告)
花帆 - 面白いです！９章のかっちゃんオチぽいの最高です(*´艸｀*) (2018年6月10日 5時) (レス) id: aa0adc990d (このIDを非表示/違反報告)
めろんぱん(プロフ) - ののいろ系女子さん» 名前しか知りません……！なんかゴメンナサイ！ (2018年4月25日 0時) (レス) id: 190690f0c1 (このIDを非表示/違反報告)
ののいろ系女子 - 今日からマのつく自由業好きなんですか！？私は本全部持ってますｷﾗｯ← (2018年4月23日 20時) (レス) id: 8fb3eabd58 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：めろんぱん | 作成日時：2018年3月30日 22時
