貰い物ひとつ ページ1
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「A、これ貰ってくれないか」
始まりは高校時代の3月。
先輩が真顔で可愛らしい袋を差し出した時には、とても驚いたのを覚えてる。
『あの、これは？』
急に渡されても……どう反応したらいいんだろう
私が首をかしげていると、先輩はこう続けた。
「姉さんが貰ったらしい。女子はこういうの喜ぶんじゃねぇのか？」
勢いよく渡された紙袋を反射で受け取って、恐る恐る中身を見た
中には動物のアイシングクッキーが入っていて。
『か、可愛い！
私がもらってもいいんですか？こんなに素敵なものを！』
「あぁ。丁度この前の礼もあるしな」
私が兎のように跳ねて喜んでいる間、先輩はじっとこちらを見ていた
そんな先輩に私は
『ありがとうございますっ轟先輩！
大好きです！』
「……そうか。俺もだ」
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あれから、5年が経った
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「A、これ貰ってくれ」
私の手にはココアがひとつ。
冬の空気で冷えた手にココアの温度がじんわりと伝わるのを感じながら
いつものように彼に問う
『今日はどうしてくれるんですか？』
「自販機で押し間違えた」
この階の自販機に、ココア無いんだけどな。
そう思いつつ私は
『では、貰いますね』
「あぁ」
いつものお礼を言ってから、暖かいココアに口をつけた。
あなたが私にくれたココアで
体の芯がほわって暖かくなった。
─────────────────────────────────────
先輩と後輩
ヒーローと事務員
立場は変わっても、関係は変わらないまま。
今日も先輩は私に何かをくれる。
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恭弥君尊き - 初コメ失礼します！あ”ぁぁぁぁ”！轟きゅんむっちゃか”わいぃぃ”！！うん、この二人早くくっついて！ (2018年11月30日 19時) (
レス) id: 7d77e3de06 (このIDを非表示/違反報告)
サンゴ - めろんぱんさん» これ、私がはじめてのコメントなんですかね？だとしたら嬉し！ (2018年11月25日 23時) (レス) id: f7865afa83 (このIDを非表示/違反報告)
めろんぱん(プロフ) - サンゴさん» ありがとうございます…… (2018年11月25日 20時) (レス) id: 0025d5f8f2 (このIDを非表示/違反報告)
サンゴ - 可愛い…轟くん… (2018年11月25日 17時) (レス) id: f7865afa83 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：めろんぱん | 作成日時：2018年11月25日 1時
