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(現実と妄想は似て非なるものだって言うし。考えるな、私)
我ながら馬鹿みたいな推理ショーを自己完結して、カバンからイヤフォンを取り出した
黒いコードはカバンへと伸びて、シンプルな音楽プレーヤーに繋がっている
ピッ
ボタンを押すと、最近流行りのバンドの軽快な前奏が流れ始めた
あんまりこういう系は聞かないけど……結構良いかも
そのまま窓に顔をそらして暫くの間電車に揺られる体制を取った、数秒後
「うおっ」
ポスッ
低い声が曲の隙間から聞こえたと思うと、少し座席のクッションが揺れて体が揺れた
どうやら誰かが座ったらしい
誰？こんなに勢いよく座ったのは？
顔を向けると失礼なのでチラリと視線を横に向ける
そこに居たのは
「痛え……」
座席の上で少し丸くなるような、そんな不自然な格好で座る
紅白の髪を持つ彼だった
『えっ』
ちょっと声が出たけど、バレてないからセーフだ……と思いたい
誰かに押されたのかな？後頭部抑えてるし……氷とか持ってないんだけど
私が心の中で悶々としているうちに、彼はこちらを見て
「すいません」
『あ、いえ』
そう謝罪をして落ちていたカバンを拾い上げた
イケメンって、何してもカッコイイんだなって何となく再確認した瞬間だった
きっとおじさんだったらもっとイライラしてただろうし
その後彼は綺麗に座り直して私が降りるまで隣でスマホをいじっていた
私も特に気にせずに、音楽の世界へと意識を集中させていた
"隣にイケメンが倒れ込んできた"
いつもと違ったのはそれぐらい
そんな平凡な日常は、この時から少しずつ崩れていった
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飴は噛み砕く派 - キュンときました! (2021年4月22日 18時) (
レス) id: 5a0f0dfb22 (このIDを非表示/違反報告)
洸(プロフ) - 私、女主は少し苦手だったのですが、この小説で少し克服できました！！きゅん、、とするところが多くてとても素敵です…！ (2020年5月27日 14時) (レス) id: 6d6b8b4f55 (このIDを非表示/違反報告)
黒狐 - わっちもう思い残すこと無い。幸せだ (2018年9月2日 22時) (レス) id: c9fbf7d26a (このIDを非表示/違反報告)
ソラ - 初コメ失礼します。とてもさくさくと進んでいくお話で一気に読ませて頂きました。自分は鹿児島弁をよく話すのですが，あまり方言を使う夢小説が無いので嬉しかったです。これからも更新頑張ってください。楽しみにしています。 (2018年8月26日 18時) (レス) id: 1eb8274d38 (このIDを非表示/違反報告)
紫苑(プロフ) - ひゃぁ…番外編除けば本編完結ですかね？たぬちゃん小動物みたいでほんと可愛いですねぇ…。番外編も楽しく見させて頂いてます♪ちなみに、指切りげんまんのげんまんは拳万で1万回殴るという意味もあるそうですw (2018年7月25日 18時) (レス) id: 3603310884 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：めろんぱん x他1人 | 作成日時：2018年7月3日 17時
