【ハイキュー】隠れ鬼ごっこ、命令あり。【微ホラー】

鬼ごっこ32 ページ37

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静かに職員室をぬけた。



シ…ン…


暗くて音がすると思えば、葉の擦れ合う音そして鬼や逃走者が走る音しか聞こえない。


せめて鳥のさえずりくらい聞かせてほしいものの…


そういえばさっき黒尾さんが私のこと自意識過剰だって言ってたな。


確かにそれはそうかもしれない

だって、私のせいで壊れたとか私ばかり追いかけてくる狙われているって思ってるから。


…あながち間違いじゃないな。



と、その時後ろからドアが開く音がした。


カラッ





「っ…誰だろっ…」


そんなことに神経を尖らせている場合ではない。

とりあえず逃げて合流しないと。


岩泉さんと山口くんと勇太郎くん。



「！！」


鬼の速度が速くならない。


追いかけてくる訳じゃない…？



なんとなしに止まってみた。



「誰…ですか？」


？「会うのって久しぶりかな？」



どこかで聞いたことのある声。


夜「Aちゃん、逃げて！」



夜久さん…！？


とりあえず指示に従う。



「くっ…行き止まり！？」


目の前には壁。


なんで分かれ道とかないわけ！？



？「そんな怯えないでほしいんだけど…」


どこからか入ってきた風に髪が揺れた。


黒髪…少し癖っ毛…でも赤葦さんじゃないな。



？「えっと、茂庭要です。

覚えてる？」


「茂庭さん！」


伊達工の苦労人…さん。


でも、さっき夜久さん逃げてって言ってたっけ



「茂庭さんは…なにか命令したりするんですか？」


茂「えっと、うん、どうしようかな…」



なんかすごく迷ってる←



茂「じゃあ…このジュース飲んで欲しいんだけど…駄目かな？」



夜「はぁっ、はぁっ、Aちゃんそれ飲んだらっ…きっと…駄目だ！」



「や、夜久さん…」



どうしよう。


でも茂庭さん泣きそうな目で訴えてる


「夜久さん、ごめんなさい。

茂庭さんもらいますね！」


目の前のジュースをぐいっと飲んだ。


「んっ…すごく美味しい！」


夜「え…」


茂「よかった」


すごく美味しい…けど…すごく眠い。



「ん…」


そのまま瞼を閉じた。



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