鬼ごっこ11 ページ11
．
赤「正体、普通にバレましたね」
黒「まあ別にいいんじゃねえの？
とりあえず、教室に連れて行くか」
黒尾さんがAさんを持ち上げる。
Aさんと俺は同学年。
だから、願わくば名前呼びで敬語も外してお互い話したい。
目の前でぐったりしているAさんを見て、何かが抑えきれないような気がした。
赤「黒尾さん」
黒「ん？」
赤「起きたら何、命令するんですか？」
黒「えー秘密」
いたずらっぽく笑う黒尾さん。
せめてキスとか…それくらいにしてくださいよ？
それ以上を目の前でされると、俺どうなるか分かりませんからね。
黒「ここでいいか…。
つか、起きねえな」
どこだか分からない空き教室。
床は木の板とかじゃなくフローリング。
現代ちっくだ。
「ん…痛てて…」
小さく聞こえた声。
目を覚ましたんですね、Aさん
「あ…その…。
なんで殴ったりなんかしたんですか」
起きて第一声がそれですか…
黒「だっておまえ、しぶとそうじゃん。
逃げられそうだったしさー」
「…そうですか。
命令するんなら早くしてくださいね」
目に涙を溜めて黒尾さんを睨んでる。
さっきから貴方の視界に俺が映っていない。
そんなこと俺が許さない。
赤「じゃあ命令しますね。
今日からこのゲームが終わるまで俺のいいなりになってください。
俺からは以上です」
「えっ…いいなりって…」
絶句しているAさん。
ああ、なんて可愛いのだろう。
赤「じゃあまずは俺のこと、名前で呼んで。
同じ学年だしおかしくないよね？」
「わかっ…た。
け、京治さん」
さんはいらないのに…なんで付けるかな。
赤「…A？」
わざと低い声で呼んでみる。
するとビクッと肩を揺らした
「け、京治！」
赤「合格。また来ますね、待っててください」
それだけ言い残すと黒尾さんに譲って、教室を出た。
．
．
俺のためにもっと鳴いてほしい。
笑顔も綺麗だけど、きっと泣いた顔はもっと綺麗だろう。
．
赤「ふふ…楽しみ」
．
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 504人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ハイキュー」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
しせん(プロフ) - 連投すみません、↓のコメントの「たても」は「とても」の間違いでした (2015年7月3日 0時) (
レス) id: a1474bb7e8 (このIDを非表示/違反報告)
しせん(プロフ) - たてもくだらないことなんですけど、小説の説明文の「無理ゲーな方」というのは間違いじゃないでしょうか？本来、「こんなのできない」という意味で使う言葉だと思います。それはそうとして本編めっちゃ面白いです(｀･ω･´) (2015年7月3日 0時) (レス) id: a1474bb7e8 (このIDを非表示/違反報告)
国ネコ(プロフ) - 菜の花入りのたこ焼きとはどのような味がするのでしょうか笑笑…気になりますが、試しにやってみるのは怖いのでやりません笑笑← (2015年4月26日 15時) (レス) id: ed17aa6b00 (このIDを非表示/違反報告)
国ネコ(プロフ) - 18のフラグ立ちそうで怖いです…で、でも大丈夫ですよね！？これからも頑張ります笑笑 (2015年4月26日 15時) (レス) id: ed17aa6b00 (このIDを非表示/違反報告)
琥兎(プロフ) - スガさん可愛いww 赤葦くんのたこ焼きには菜の花が入ってそうですねww← 続き楽しみにしてます！！ (2015年4月26日 0時) (レス) id: dcd2f5ff41 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：国ネコ | 作成日時：2015年3月17日 10時
