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鶴「噂通りの奴だったな」
イ「…」
鶴「子供の未来のことより利益のことしか考えてねぇ」
イ「それもあるが、他も問題だ」
鶴「ほか?」
イ「気づかなかったか?だからお前はいつまで経っても下僕なんだ。」
道中、今日の視察のことを鶴蝶と話しながらホテルに戻った。
やっぱり、鶴蝶もあの養護施設の違和感に勘づいていたらしく、道すがら早々話題を上げてきた
イ「俺とぶつかったガキの体、痣だらけで着てる服もボロボロ、それに…」
鶴「震えていた。」
イ「!…あぁ」
鶴「それってやっぱり」
イ「十中八九、虐待されている。もっと深く探って尻尾を掴む」
鶴「助けるのか?」
イ「当たり前だろ、少なくともアイツら(子供)の居場所はアソコじゃねぇ…」
鶴「イザナ…」
イ「だから、色々探れ、できるよな?」
鶴「あぁ、当たり前だ。任せろ」
イ「ん」
宿泊してるホテルに戻り、すぐさまシャワーを浴び窓辺の椅子に腰をかけスマホを取り出しL○NEの確認をする
【マイキー】出張どう!?
【マイキー】俺は今、休憩中ー!
【マイキー】お土産買ってきて!甘いヤツ!(・人・)オネガイ
イ「マイキーばっかかよ…つか、なんで出張来てるって知ってんだ(⩌ ⩌)」
マイキーには適当に返し、AのL○NEを開いてもメッセは一通も来てなかった
イ「今頃何してんだか……」
ピロンッ
イ「!…んだよ、マイキーか。」
……Aに会いてぇな。
今頃、風呂はいってんだろーか 飯食ってテレビでも見てんだろーか、そんな妄想 考えが頭をよぎってばっかで他のことが手につかない
イ「…((ピコピコ」
“今何してんだ?”
ピロンッ
イ「!」
文章を送ってすぐAからメッセが来た。
“ 仕事お疲れ様(^_^)
今はお風呂出て、ボーッとしてた!”
メッセを開いて、そんな内容を見た瞬間、何故か俺は通話ボタンを押していた
そして、案の定Aのスマホにすぐさま繋がった。
『もしもし!?イザナくん!?』
イ「うん、俺」
『仕事お疲れ様!』
イ「ん」
『今何してる!?』
イ「シャワー浴びて残った仕事片付けてた。」
『そっか〜、私はお風呂入ってたよ!』
イ「知ってる…」
『え、あっ!メッセージに書いたもんね(¯∇¯;)』
イ「ん」
『…』
イ「…A?」
『あ、いやね!朝喋ったばっかなのに、何かイザナくんの声が懐かしい気がして…(〃ᵔ⩌ᵔ〃)yエヘヘ』
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作者名:名無し81060号 | 作成日時:2020年8月26日 15時