青学の柱は2人のスーパールーキーだったpart8【テニスの王子様】

第314話 ページ23

各々握手を交え、片付けの準備に取り掛かろうと動き出す




しかしゆずは真田を呼び止めた






「弦ちゃん」


真田「…どうした？」




話しかけてきたゆずの表情は、優勝したのにも関わらず沈んだ表情をしていたため、普段の真田からは想像もつかないほど優しい声色でゆずの言葉を待つ




そんな真田に驚き固まった立海R陣







「……このあと病院行く？」


真田「！……あぁ、手術前には間に合わなかったが、手術が終わるまでには向かいたいと思っている」


「そっか…」


真田「ゆず…お前も来るか？」


「！…いいの？」


真田「あぁ…」


丸井「もちろんだぜぃ！」


仁王「プリッ、連れてっちゃる」


柳生「共に幸村くんを迎えに行きましょう」


柳「出来たら今日の報告もしたいしな」


切原「えーーー！コイツもっすかぁ！？」


桑原「まぁまぁ落ち着け赤也」







真田がその言葉に答えを返そうとしたが、他のものによってそれは叶わなかった






真田「キエエエエ！！赤也！！！人の言葉を遮るとはたるんどる！！！」


切原「えええ！？俺だけ！？それ言うなら先に遮ったの先輩たちじゃないっすか！！！」






横暴だ！！と逃げる切原を追いかける真田


その様子に呆然と立ち竦むゆず



そんなゆずにチャンスとここぞとばかりに肩を組む丸井と仁王





「わっ！？ビックリさせないでくださいよ丸井さんに仁王さん」


丸井「まぁまぁ、気にすんなよ」


仁王「そーじゃき」


柳生「丸井くん！仁王くん！気安くレディーに触れてはいけませんよ！ましてや青学の大事な選手に！！」


赤也「俺は反対なんすけどぉ？」





真田から逃げてきた切原が戻ってきた

頭にたんこぶがあるように見えるが誰もそれには触れないでいた





なぜかゆずを歓迎モードの先輩達に不貞腐れる切原




そんな切原に近づくゆず





「あの、すみません切原さん、無理言ってるのは承知してます」







ゆずは自分の手を握りしめ力強い瞳で切原を射抜いた






「精ちゃんが心配なんです、会いたいんです、今日だけでいいので同行させてください」






そう言って頭を下げるゆず



ほかのレギュラー陣は静かにそれを見守る



そんなゆずを見て本気だと切原にも伝わったようで、それに対して目線を逸らしながらも






切原「…いーんじゃないですか？別に、心配のはこっちも同じだし…」





そう小さく呟く切原だった

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