青学の柱は2人のスーパールーキーだったpart8【テニスの王子様】

第311話 ページ20

＊回想シーン、竜崎side＊





今回のS1は越前にして頂けませんかーーーー…







その言葉から始まった通話じゃった





それは電話で関東大会決勝のオーダーを決めておった







「おいおい本気で言っているのか？」






手塚『はい』







手塚の声から本気だと伺えた







手塚『こんな事言って笑われるかもしれませんが…越前と試合した時奴の中にサムライの様なものを見ました』






その言葉を聞いて私はある人物が頭に思い浮かんだ





手塚『奴の奥底には計り知れない程の巨大な何かが潜んでいます！



だからこそ全力でアイツを倒しました、完膚なきまでに…

そうでもしなくては奴の扉は閉じたままだと感じました



奴は誰かを倒したい、ただそれだけの為にテニスをやっていました




…それではその相手を倒したあと奴には一体何が残るんでしょうか』






手塚の言いたい事は痛いほど伝わった




だからこそ手塚には私は本当の事を教えようと思ったのさ






手塚『だから俺は……』







手塚の言葉を遮って伝える、彼の名を






「サムライ南次郎…それがリョーマの父親、そして目標」






手塚『やはりそうでしたか』





「おや知っておったか？」





手塚『確信は持てませんでしたが…なおさら奴が全国で勝ち進む、その為には真田と当たっておくべきだと』






「………」






手塚『たとえその結果がどうであっても…』






「手塚何故お前はそこまで越前を…」






手塚『部長ですから』







手塚らしい返答に笑みが零れた







手塚『…それに越前はきっと負けません』






「…なぜ？」







手塚『越前の傍にはゆずもいますから』







きっと試合中、あいつは奴の原動力、そしてゆずを想っているからこそ湧き出される力があると思うんです…俺もそうですからーーーーーーーー







そう言って通話は切れた








「やれやれ…青春じゃのう…」







私はオーダー表を作りながら、あの子達の可能性に期待で胸が膨らんだのさ…









＊回想シーン、竜崎side end＊

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