青学の柱は2人のスーパールーキーだったpart8【テニスの王子様】

第305話 ページ14

2人の激しいラリーが続く





真田「微温い」





真田の打球が越前の足元を通り過ぎた




その打球の速さに越前も反応が遅れた







「でた…」


桃城「英二先輩……？今真田のスイング見え…」


菊丸「………！」






立海の声援が強まった





真田「疾きこと風の如し」


柳「出すのか弦一郎…」


「……風林火山！」






会場中がその出来事に一瞬呆然とした






柳生「こ、こんなに早く出すのは初めてですよね…」


仁王「それだけあの1年はキケンという事ナリ」


赤也「俺が攻めても攻めても怒涛の『火』の攻撃によってねじ伏せられちまっあ！くそっ！」








青学ベンチでは真田の技を見抜けないものが多く、困惑するものが多かった






乾「それぞれ相手の最も得意な戦い方であえて叩き潰してくる、真っ向勝負と言うのが彼のテニス哲学」


「…よくご存知ですね乾先輩」


乾「立海と戦う上で真田を調べないなんてありえないよ」


「ですよね……」


乾「真田の戦い方は圧倒的強さがあってこそ成り立つ戦い方だ、これが発動したら最後…」


「相手は戦意すら失います(私も風に食らいつくのがやっとだった…でもこんなに遅かったっけ…？)」







ゆずは若干の違和感を覚えた




また、外野でも真田の風林火山を目の当たりにし、両選手を見守っていた







宍戸「ふ、風林火山か…ウチの跡部ですらあの鉄壁の『山』を崩す事は出来なかったからな」


跡部「あぁん？うるせーよ」







会場の流れは真田の声援で埋まっていた





しかし、その空気をものともしないのが越前リョーマである






「っ返した！！」


柳「弦一郎の見えないスイングを返したっ！？」


真田「ほう！」






次の瞬間越前の走り方が変わった







「あれは！！」


桃城「あれで『風』の超スピードにくらいついてやがる！」






越前はとある人物の走り方を模倣していた






橘「おい神尾…お前の走り方をしてる奴がいるぞ！」


神尾「げ、マジかよ…リズムに乗ってやがる」


伊武「簡単に真似される様じゃ…」


橘「深司……お前のもだ」


伊武「…！？」






すると突然真田の動きが一瞬止まった






真田「(なにっ、腕の自由が！？)」


審判「アーウトッ！！」


「伊武さんのスポット…！リョーマ！」







越前は神尾と伊武の技を融合して使いこなした




両校の声援が鳴り響く

第306話→←第304話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す