*35-3. ページ48
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夜久衛輔まぁ罰ゲームでしばくことには変わりねぇし…。しばくと思えば俄然気力も沸くかな……。
楓水春そうですよ〜!無理しすぎたAを思いっきりしばくんですよ!!
夜久衛輔そうだな…。
楓水春キャ〜!動画楽しみにしてます!!Aをとことんしばき散らかしちゃって下さい!!!
夜久衛輔しばき散らかすw声出たwww
黒尾鉄朗骨の髄までしばき散らかしてきま〜す☆
楓水春よろしくお願いいたしま〜す!!!
「……A、恥ずかしさでキャパオーバーしねぇかな…」
悪魔と変わらねぇようなLINEのグルチャ画面を閉じて、自室の天井を見上げながら、ベッドに背中を預けて呟く。
『すこし、……すこ、…し……は、…っ………、ッどきって、したん、……だぁ……はぁ…、……はず、かしく……て……にらんじゃ、たの………ご、めん……っ……っ…』
あの日、俺にだけ見せてくれた弱音。
もしやそういうことに免疫がないのか?と思ったそれは見事に的中していたようだ。
罰ゲームとはいえ、俺と黒尾がやることになったが、また睨まれたらどうしよう。いや罰ゲームと言ってるから睨みはしねぇかな。そうなるとAはどんな顔をするんだろうか。
いつもの芯のある射抜くような視線ではない。迷子になって怖くてたまらないような、縋るものを奪われて今にも泣きそうな小さな子みたいな、幼くとろんとした視線。
あの日、俺にだけ見せてくれた、とんでもなく可愛い顔。
もしあれより可愛い顔を、俺だけじゃなくて黒尾にも見せちまったとして、そして他のヤツらにも見られるのか。罰ゲームとは言えそう思うと、胸の辺りがモヤッとした。
『もり、すけ………てぇ、ほほに、…そえて、ほしい…………』
『はぁ、…………ッ゙、もりすけのて………、つめたくて…………きもちいい、………っ、このまま……この、まま……が、いい、なぁ……………………』
……でも、俺だけが知っているAの姿がある。
「………はぁぁぁぁ……。」
グル通の後はもう寝るだけにしていたから、近くに置いてあった部屋の電気のリモコンで電気を消して、タオルケットを半ば乱暴に引っ張って己の身体に掛ける。
(───────Aと出会ってから、こういう思いばっかりしちまってんなぁ、俺……。)
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西 - この方角に福があるはずです
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作者名:RiN | 作成日時:2024年3月18日 5時