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「──────あとはまぁ……皆さんが見ていた通り…、頭痛かったり身体だるかったりだったのに生川の1年ちゃんが倒れた時に動いたりとか、鍵締めの時にさっさと帰れば良かったのに確認のため見回りまでして、そこで倒れて……はい……。」
『流石に生川の1年のとこに走っていったのは、割と頭に来たぞ』
『夜っ久ん、Aちゃんのほっそい腕を引っ掴んでましたもんねぇ』
『俺らが動き回ってるAに代わってドリンク配りをしたのに、意味ないじゃんかって思ったんだよな、夜久』
『そう』
確かに、あの日私の腕を強引に引っ掴んだ時はビックリしたけど……少しだけドキッとしたし…うん……。
「でも、本当にあの日は無理してしまってたってことと、皆に心配と迷惑をかけたことに変わりないから……。3人の誰かが私と同じような行動を取ってたら?て話をしながら思った。そしたらすぐ答えが出て、今の3人と全く同じ反応を見せるだろうなって思った。」
『そうか』
鉄君の短い相槌で、切り替えるように意を決して口を開いた。
「まず、改めて言わせて欲しい。無理してしまって、溜め込んでしまって……。本当にごめんなさい。」
『これからは、俺らに言ってくれます?お嬢さん』
「うん。頼り甲斐のある皆に迷惑かけたくないって思って無理してたんだと思う。だけど言わないことの方が迷惑なんだって、今3人と話してて気づいた」
『気付くのが遅せぇよ。でも、気付いてくれて良かった』
『夜久の言う通りだな。Aからそんな言葉が出て俺は嬉しいよ』
「あと……衛輔……」
『?なんだ?』
「病院でも言ったけど……腕引っ掴まれた時に──────」
『───────待て。Aは謝らなくていい。謝罪は俺がしなくちゃならない事だ』
「え??」
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作者名:RiN | 作成日時:2024年3月18日 5時