*34-2. ページ41
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(サラリとそういうこと言わないでよ衛輔……!私、君のことそういう目で見てしまってるんだよ!?ドキッとしちゃうし脈アリなのかなって思っちゃうじゃん……!!)
本当に直接会わなくて良かったと再び思う。
倒れたという苦い思い出がありつつも、合同合宿で3人に与えた疲労に感謝した。
『……ッ!だから頭が痛かったのか!!』
「………。そうだよ。衛輔の言う通り。泣きすぎてめちゃくちゃ頭が痛かったの。」
すると納得したような声を3人とも発した後に、鉄君が1度私の名前を呼び捨てで呼んだ。
『それさ、言って欲しかったッスね』
『俺も。事前に言ってくれてたら、少しだけでもAの負担を減らせたかもしれないだろう?』
『俺もだ。後輩や他校のヤツらにはいえなくてもよ、せめて俺らだけにでも言ってくれよそういうことは。』
ひえ、と声が思わず出る。
これ、結構怒ってる感じですね?
やらかしてますね私??
「ごめんなさい…。あと2日だと思って、最後まで耐え抜こうとしておりました……。」
『それが無理してるってことだってお嬢さんお分かりですか?』
『黒尾の言ってるそれが、俺ら3人がひしひしと思っている【Aは無理するところがある】って事なんだ。』
『あと2日、確かにAの気持ちは分からないでもない。だが無理する場面にしては短いようで長すぎるだろ。まだ試合中だとかテスト前日だとか、そういう土壇場みてぇな状況なら、少しは踏ん張れって俺は言っちまうかもだけどよ。』
『Aはさ、きっとバレエで演技力を身に付けてる訳だから、取り繕うという選択肢があると思う。俺らだってそんなAが無理してないかって思って接するし、無理してんなって少しでも感じたら言うようにしてる。だが俺らはエスパーでも超能力を持ってる訳じゃねえし、研磨達のプレーの様子や俺ら自身のプレーで手一杯になっちまって、見抜けないなんていう事態も起こりうる訳。情けねぇけど。少なくとも、俺ら3人の前だけでは現在進行形で報告してくれねぇか?今回の頭痛いみたいなことはもちろん、しんどいとか疲れたとか、楽しいとかそういうのも全部だ。迷惑だなんて俺らは1ミリも思わねぇし気付けたら俺らもすぐにお前に言って、Aが普段言えないような弱音を吐けるようにするから。』
鉄君の声のトーン、ガチだ。やばい。
私ピンチすぎる。ピンチというか自業自得だわ。
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作者名:RiN | 作成日時:2024年3月18日 5時