【HQ】ヘーゼル色の光・3【夜久衛輔】 (ページ33)

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＊31-3. ページ33

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黒尾鉄朗いやいや、僕が親切なのはいつものことなので
A2度も言わせる気か、ぶち回すよ
黒尾鉄朗Aお嬢さんの脅し文句『ぶち回す』←New!!
黒尾鉄朗ちなみに、ぶち回すってどんな感じでぶち回すの?w
Aハンマー投げみたいな感じでブォンブォン回す感じっすね
黒尾鉄朗それ間違いなく結構力いるよ?
Aあー。じゃあぶち燃やすに改定しとこ
黒尾鉄朗Aお嬢さんの脅し文句『ぶち燃やす』←New!!
Aじゃあよろしくお願いします
ALINEありがとう!
黒尾鉄朗はーい、こちらこそ

黒尾もAも、お互いスタンプを送ってそこで会話が切れる。スマホの液晶の左上の数字4桁を見れば、14:46と表示されていて、まだ1日は長いのかとため息をついた。

「グル通かぁ…何喋るんだろ…」

スマホをベッドサイドテーブルに置いて仰向けになって、Aは疲れが残っているその頭で思考回路を巡らせる。

やはりメンツ的に、部活に関する内容であろうことは間違いないだろう。現在の男子バレー部の最上級生は自分達である。今後の動きについて改善したいアイデアでも出たのだろうか。先日あった合宿中における部員の姿勢やチームの戦略を練るといった類だろうか。
それとも部活ではなく夏休みの宿題進んでるか、分からないとこあるから教えてくれみたいな高校生らしい話題なのだろうか。疲れが拭いきれていないその身体は、少し考えを巡らすだけで瞼を容易く重くさせる。

(あ、やば、眠い……)
そう思った直後にはもう目を閉じてしまっていて、そのまま沈むように眠りに落ちた。