*27-4. ページ23
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「ッ!ホントに、ごめん…!!恥ずかしいとこ、見せてしまって……!」
「いや、謝る必要ねぇから安心しろ、」
夜久の目を見て堪らずAは謝罪の言葉を述べる。すると夜久は特に何も気にしていなさそうにサラリとAに言い返した。
「…17歳になるのに、あんな、…!助け、求めてたとか、自分で頭痛かったの、暴露しちゃってたとか、倒れる時に……衛輔の顔、浮かんだとか、もう…!全部、言ってたってことでしょ……!?」
「そうだな。過ぎたことだから、もう諦めろよ」
夜久が慰めの気持ちでそう言うと、Aは真っ赤な顔をそのまま、いつもの整いすぎた顔をまるで実年齢よりかなり幼さを残したような表情を浮かべた。おそらくAの末っ子性分が全面に出ているあどけない顔なのだろう とどこか三兄弟の長男という立場から来るかもしれない思考を巡らせた夜久だったが、Aはふるふる震えながらどこかいつもよりもうんと拙い調子で言い始めた。
「やだ、やだよ……だって、……ッ!!腕掴まれたの、正直ドキッとしたとか、手、ほっぺに添えて欲しいとか、同じ部活の頼れる仲間相手に、その…手が、つめたかったって、ことだけど、その、……ッッ!!!き、もち、……ぃぃ、とかっっ……!!目の、前で………!!」
(さっきは頬って言ってたのに今はほっぺ…!?あと恥ずかしそうにそういう言葉を言うな!!可愛いじゃねぇか!!)
思わず心の中で色々ツッコミを入れてしまった夜久だが、そんな気持ちを抑えつつ、こんなに憔悴しているAに正直たじろぎつつも、事実は事実なので相槌を打つ。
「……まぁ……うん………」
………その夜久の相槌が、
どうやらAにとってトドメとなったようだ。
「〜!本当に夢だと思ってたの、!本当に…!やだ、気持ち悪くて、恥ずかしいとこ、勘違いで…!見せちゃったの、………、やだぁ゙……!!」
「っ!?おい!!泣かなくていい!!」
「ぅ゙う、ッッ…………!!っぅ゙あ゙…っ!」
「待て、A聞いてくれ、!」
「ぅあ゙…っ!あんなの、みせたくな゙かった、ッのに……!!…〜〜〜!!!」
「あーあーあー……!!!」
もはやここまで来ると、一旦落ち着かせる方が早いしれない。
そう思った夜久はベッドサイドにたまたま置いてあったティッシュボックスを勢い良く掴んでAの目の前に差し出す。Aがそれを泣きながら受け取ると、Aの近くに身を寄せて、あの日の喫茶店と同じように背中をさすり始めた。
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作者名:RiN | 作成日時:2024年3月18日 5時