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「今日は本っ当に暑かったですねぇ〜」
「暑かったな。前に4人で遊びに行った時、Aを待ってた時くらい暑かったな」
「あの時の気温は今日ほどじゃねぇだろうけど、確かにあの日も暑かったよなぁ〜」
あぁ、あの日は本当に暑かったな。渋谷で同い年4人で遊びに行った数日前を振り返りながら、同い年2人と共に夕食を食べに食堂へ向かう。
そういえばさ、と歩きながら夜久が俺らに声をかけた。
「なんか今日のA、いつもと比べて空元気感なかったか?」
「ん?………まぁ……、言わんとしてる事は分かるよ夜っ久ん。」
「俺もそれは少し思ったな。暑いのにやたらいつもより気を配って事前に防ごうとしている感じを受けた」
確かに、今日のお嬢さんはいつもと比べても、かなりフルスロットルに動き回っていたように思える。
そりゃあ、いつももテキパキ動いてくれるし、選手の労いや喝を入れている姿だって絶妙なタイミングでかけてくれてるし、ワードチョイスも選手それぞれに合わせてかけている。
特に山本の扱いでは、Aの右に出る奴はいないだろう。まさに手のひらで男を転がしているのと変わらねぇ。正直とても面白いので、そのままにしている。
あの研磨もAの言うことには素直に従っているから、マネージャーもキャプテンやれるのならAちゃんにキャプテンしてもらうのもアリだったかな。
休憩時間が多く組み込まれていたのも、うちのマネージャーが提案したらしいし、その休憩時間には俺ら音駒だけでなく他の高校の選手マネージャー含めたメンバーの様子にも目を向けていた。
休憩時間が多かったおかげで今日のこの高気温の中、体調を崩したのは生川の1年が少しぐったりしたくらいで、誰も熱中症や体調不良者が出なかった。
「あとさ、Aのすっぴんの唇、あんなに血色良かったっけ?」
「……。夜久パイセンやっぱり女好きなの?それとも変態?俺そこまで気付かなかったよ?もしかして唇フェチ?それともAフェチ?」
「違ぇよ。学校と部活の時は、A化粧しねぇだろ?」
「おや!?その言い方は否定していないものがありますよねぇ!?もしかしてAフェチのことかなァ゙!?」
「まぁまぁ落ち着け。夜久がキレるぞ。化粧するならメリハリつけたいって言っていたし、………あ、」
海は俺らのやり取りをうんうんと聞いていたが、何か思い出したような声を上げた。
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作者名:RiN | 作成日時:2024年3月18日 5時