【HQ】ヘーゼル色の光・2【夜久衛輔】 (ページ37)

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＊19-4. ページ37

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こちらがタイムアウトを取っている時だった。
隣のコートのベンチで、少しだけ盛り上がりを見せていたから、何事かと思って私達皆そのベンチへ視線を移したら、耳まで赤くなってる水春が顔を押えているのが見えたのだ。

『うお、楓ちゃん悶えてるっぽい。耳まで赤くなってらァね』
『赤葦のことめっちゃ好きだもんなぁ、楓ちゃん』
『あんなに【好き】をダイレクトに伝えられるのも凄いし、それをサラリと受け止めたり流したりする赤葦も凄いよな。』
『じょ…女子の、せ、せき、赤め─────』
『わ。虎が泡吹いた』
『ケンマナイス報告！トラ！？まだ試合あるんだけど！？しっかりして！？ちょ！フク！後で説教用に使うから写真撮ってグルチャに送信！！』
『了解、最適解』
『最適解間違いなさすぎる！さすがフク！』
『うちのマネ様、こういうとこある。絶対怒らせたくねぇ〜』
『ちょいちょい黒尾はAをからかって怒らせてるけどな？山本、お疲れ。骨は拾ってやるからな』
『あっはは』

……水春が可愛すぎるあまり、うちのトラが泡吹いたのだが。
いや、水春がホントに可愛すぎるのも罪深いのは私も認める。いや私が1番知っている。親友ですから。

だがトラよ。
あかねちゃんという可愛くてあんなにしっかりした妹ちゃんがいるのに、どうして女子に免疫がないのだろうか。ちょっとよく分からない。