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「移動教室で京治君の教室通った時にさ、男子が黒板消してたんだけどさ!たまたま近くにいた京治君の所に体勢崩してぶつかりそうになってて、それを難なく受け止めてさ〜!!!それだけじゃないの!『大丈夫?怪我ない?』て聞いてたの!もうその行動もヤバいのにさ!怪我がないか気を遣えるのもヤバくない?カッコよくない!?」
「おっひょお、そ〜れはイケメンすぎる。水春が恋に落ちるのも無理ない」
「だよね!その時から私は京治君の事が好き!」
「そっか、赤葦も水春からドリンク貰う時、合宿始め辺りと比べて笑顔増えてたよね。水春のアタック、効いてると思うな。」
「え!?やっぱり……!?Aもそう思う!?」
少し赤く染まった両頬に手を添えながら黄色い声を上げる水春を見て、可愛い、と思わず声に出した。ただでさえ同じ女子からみても見た目も声も可愛いに尽きるのに、男子から見たらどう思うのだろうか。可愛いで済むのだろうか。済まないだろう。
こんなに可愛くて愛らしい子が好意を寄せているんだ、赤葦も落ちるのも時間の問題だろう。実際合宿で見ている限り、水春のアタックに割と笑顔で受け止めていることが多い気がする。
あのクールな赤葦がこんな可愛い子にデレるところ、こちらとしては、親友の立場としては早く見たいまである。早く付き合っちまえ。私が高みの見物すっから。式場なら私が建ててやるぜ。
そういえば、今日の夕方あたりから名前呼びに変わっていたような。ドライヤーで髪を乾かし終え、ドライヤーをコンセントから抜きながら、水春に尋ねた。
「そういえばさ、『楓さん』呼びから『水春さん』呼びに変わってなかった?」
「そう!!そう!!!苗字も名前っぽいからさ〜中々呼んでくれなかったんだけどさ!木兎先輩がめちゃくちゃ調子良かったの見て嬉しかったのか、サラッと呼んでくれたの!!嬉しすぎてその場で崩れ落ちそうになったよね!!」
「いや、顔押さえてんの見えてたからね?こっちのベンチでちょっと話題になってた」
「え!音駒のベンチで!?」
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作者名:RiN | 作成日時:2024年3月14日 2時