*15-4. ページ18
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「────なぁ!5組にカワイイ
「え?そうだっけ?」
「ほら、小柄でさ!」
「夜久はショートカットが好きなのか?」
「好き〜!!」
「黒尾は?」
「ロ゙ン゙グ───────てか、夜久んとこにさ、めっっっちゃオーラある美人いるよな?意外と小柄の」
「確かに。すごく姿勢良くて、綺麗な黒髪美人。入学式の時から俺達の学年の間でちょっとした有名人だよな」
「あぁいる。雪月だな、雪月A。バレーしてんだって、踊る方の。あと
「それって身体が柔らかくないと出来なくて、トウ…シューズ…みたいな、爪先立ちでくるくる回ったり飛んだりするやつだよな?」
「美人でオーラあってバレエしてて頭良いお嬢様同級生が同じ学年とかどこの漫画だよ!!やべぇな俺ら」
「実際その雪月さんってどんな感じなんだ?」
「まぁやっぱ見た目が整いすぎて怖ぇまであっけど、彗京中出身ってのもあってか頭も良いし、見るからに性格も良いから他の奴らとも仲良いぜ。笑ってるとなんて言うの、花が咲くような笑顔って感じでさ。めっちゃ可愛い」
「そのめっちゃ可愛いハイスペックバレエ女子が同じクラスにいんのに5組のショート女子に目ェつけてんのォ゙!?もしかして夜っ久ん女好き!?」
「違ぇよ!!!整いすぎて怖いっつったろ!同じクラスの男子も授業でペアになるとかねぇと中々話しかけられねぇんだよ!てか黒尾も海も俺と同じ立場なら絶対ェ話しかけられてねぇから!!」
「俺は可愛子ちゃん大好きだから同クラなら速攻で話しかけますぅ゙〜!!」
「うるせぇ!!お前なんかゴミを見るような目で見られるに決まってる!!見られて凹んじまえ!嗤ってやっから!!」
「はぁ゙〜〜ん゙!?!?」
「まぁまぁ落ち着け」
前日に雪が降って、その雪が薄く積もったその日。
花が咲くような笑顔を会話の中で浮かべる彼女が、その日はどこかいつもと違うように見えた。
傍から見ればいつも通りなのだろうが、それを【演じている】ように見えた。何となく、俺の直感だけど。
たまたまその時の席が前後で、そして英語表現の授業で前後で読み合わせをすることになった。グループワークで関わったことはほんの数回だけあるが、1体1で話すのは初めてだった。
思ったより読み合わせが終わり、気になって何かあったのか聞いてしまうと、バレエが出来ない身体になってしまったと打ち明けてくれた。
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西 - この方角に福があるはずです
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作者名:RiN | 作成日時:2024年3月14日 2時