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関東大会もベスト4入りという結果で終え、すぐに挑まなくてはならないインハイ予選も強豪校と早々に当たってしまい惜敗してしまった。
すぐに梟谷グループとの合宿で幕を開ける形で、部活漬けの夏休みが訪れるのを、日に日に実感し始めていた頃。
今のチームの戦力を上げるために、他校の情報収集以外で出来ることはないのか、梟谷学園を初めとする強豪校のマネージャーが、チームのために一体どのような動きをしているのか、自分なりに模索し始めた時だった。
「──────てことで、次のキャプテンは黒尾、お前だ。副キャプテンには海にやってもらいたいと思っている。いいな?」
「……まぁ、夜っ久んはポジション的に出来ないし、先輩の仰る形が1番妥当ですね」
「何より"音駒の脳"である研磨を誰よりも上手く扱えるから、主将には黒尾が適任だな。俺も副主将頑張るよ」
春高予選および春高までは、3年生も残る選択が出来る。てっきり冬まで先輩方みんないらっしゃるかと思っていた矢先の、先輩方の決断であった。猫又監督も直井コーチも反応を見るからに事前に聞いていたのかもしれないが、自分たち部員は突然のことでそれぞれ反応を見せる。
──────1つ上の先輩方が引退する。
それは、これから私たち4人が引退するまでずっと、
この部を引っ張っていく事を意味していた。
「俺たち3年は1学期が終わるまでいる。残り1週間だけどな。あと少しだがよろしく頼むぞ、お前ら」
「「ッ!はい!!」」
……先輩方があと1週間でいなくなる。
そう言われた後のメンバーは、どこかいつもと違う緊張感を纏ってボールに向き合っていた。
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西 - この方角に福があるはずです
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作者名:RiN | 作成日時:2024年3月14日 2時