#4 名前を教えてください ページ4
月曜日。
土曜日の内に寮への引っ越しを済ませ、やっと荷解きが終わった日曜日の夜には泥のように眠りについてしまった。
寮に備え付けられたカーテンは遮光カーテンではなく、朝に弱い私の目を起きなきゃ殺すぞ。とばかりに刺激する。
私は寝起きで重い頭を抑えながら爽やかな朝日を取り込むベッド横の窓に殺意を抱き、約7回目にもなるスマホのスヌーズを止めた。
「私立なんだからカーテンくらい遮光にしろや……」
学園への恨み言を呟きスマホを開く。
すると鈴木からのラインが来ていた。
[おはよう]
[おは]
[テンション低……あと20分で先生来るよ]
[あわわ]
時計を見るともう8時20分だった。
スマホを鞄に投げ捨て急いで髪を整え歯を磨く。
私に残された時間はあと10分しかなかった。
「はぁ〜味噌汁ウメ」
今から走っても絶対に間に合わない。
世界の心理を理解した私は無遅刻無欠席の栄誉を捨て、時間的に諦めていた朝食に手を付けた。
余裕のある朝食。
美味しかった。
・・・
「おはよう」
「初日に遅刻すんな」
「先生怒ってた？」
「当たり前でしょ」
一時間目の後の休み時間にやっと教室にたどり着いた私は、刺さるクラスメイトの視線をかいくぐりながら鈴木に話しかける。
遅刻届を取りに行った職員室の少し年配の教師は「まぁ、まだ寮とか慣れないもんね……」と優しかったのに。
「心狭くね」
「お前がおかしいことに気づけ」
「む」
「あ、そういえば遅刻した子アンタだけじゃなかったわ」
鈴木の心無い言葉に心外だと抗議の声を上げようとすると、鈴木が何かを思い出したようにそう言って窓際の席の方を見る。
そこには青味がかった髪の男子が机に突っ伏して寝ていた。
「おう、なんかヤバそうな子だな……」
「アンタもそう思われてるよ」
自分のことは棚に上げ、こんな初日から遅刻した挙句もう寝てるなんてただ者じゃないと思わず小声で鈴木に耳打ちすれば、鈴木は呆れた声音でそう言った。
・・・
午前の授業は終わり、昼休み。
箱根学園の生徒は大体が学食を利用するのだが、私も例にもれなかった。
「お昼いこ」
「……跡ついてるけど」
「え、どこ」
ラッキーカラー
あずきいろ
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しばた - 続きお願いします！ (7月18日 16時) (
レス) @page33 id: 1b4d124720 (このIDを非表示/違反報告)
敏腕プロデューサー(プロフ) - ひー&ラテさん» 何故かまた閲覧数が伸びてきているのでやれるだけやってみます……(. . `) (2021年8月12日 17時) (レス) id: fcb79e9045 (このIDを非表示/違反報告)
ひー&ラテ - 続きが凄く気になります！ (2021年8月12日 8時) (レス) id: fe37a82818 (このIDを非表示/違反報告)
敏腕プロデューサー(プロフ) - 桜音姫さん» 楽しみにしてくださっていたのに大変申し訳ございません……(. . `) (2021年8月12日 4時) (レス) id: fcb79e9045 (このIDを非表示/違反報告)
桜音姫(プロフ) - もう少しで完結しそうなので完結までいってほしかったのですが残念です(^_^;) (2021年8月11日 19時) (レス) id: 3bb8706b83 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鳥居巫女 | 作成日時：2020年2月12日 2時
