悪役の方がいいでしょ？『文ストxヒロアカ』 (ページ48)

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４３＿動揺ページ48

条野side

「ドストエフスキーにそのような関係を持った人物がいたとは…」

『えぇええ？！？！？！？！！』

「…とっても煩いです騒がないでください。」

と、奇声を発し、ガタッと勢いよく立ち上がったAさんを静めた

…Aさん、何故貴方がそんなに狼狽える必要があるんです

はっ、真逆Aさん…！！

貴方、ドストエフスキーさんに恋を…！？？！？←なんで？？

…

「断じて許しませんよ！Aさん！」

『ひゃぃっ？！？？！』

私はAさんに近づいてガシッと両肩を掴み、回る系の椅子に座っている彼女を私の方を向かせ

彼女の顔を片手で掴み自分の顔を寄せた

「貴方が誰に思いを寄せていようが私には関係ありません。が。心拍数が上がりすぎです。体温の上昇も

尋常ではありません。おや、汗もかいてきているようですね、大丈夫ですか？」

にっこりと効果音がつくほどに笑みを貼り付けた私の顔を彼女は見ようとせずに視線を逸らす音がした

『ォォォァ、アノ、チカ…イデス…』

大倉「貴様ら！！！隊長の前でイチャイチャするな！！！」

副長からお叱りを受け、私はため息をついて自分の席にもどった

座ると少々冷静に戻り、状況を整理した

…何故私はあんな行動をとったのだろうか

胸の辺りがムカムカ、ザワザワする…

末広「それで…何故Aはそんなに興奮している。」

それは私が聞きたかった、ﾀﾋんでください鐵腸さん。

『ぁあ、それはやっとドストエフスキーの弱点のようなものが見つけられたじゃないですか！」

…は？

福地「確かにそれは喜ぶべきことでもある、だがその女性は記してあるように彼の右腕じゃ。

油断はできんぞ。」

隊長は腕を組んで真剣な表情でAさんを見つめた

『ぇえ、ですがドストエフスキーが大切に思っていることに変わりはないでしょう。

血縁ならば尚更。』

大倉「ふむ、なるほどのぅ。そこに重点を置くわけにはいかないが、確保の作戦には使えるな。」

「はぁああああ……」

私はどでかいため息をついて組んである手の上に頭を乗せた

何故か少し安心している自分がいた

…多分Aさんが相手の組織に関わっていないという確証が持てたからだろう

末広「大丈夫か条野、頬が緩いな、いつもに増して」

鉄腸さんが私の方に来ていった

「一言余計ですよ」

私はAさんが副長とワタワタしているのを横目に笑った

ーー
唐突な恋(？)(え？