悪役の方がいいでしょ？『文ストxヒロアカ』 (ページ5)

今日:14 hit、昨日:2 hit、合計:20,209 hit

３＿記憶の中の誰かページ5

ーMr.コンブレスside

今日、嘗て居たと思う、誰かと会った。

其れも、意外な場所で。

ﾀﾋ柄木に連れられて天空カジノに行った時だ。

青い髪に、黄色い瞳の子。

どこか、見た事がある気がして、思わず見入ってしまった。

…彼女、いや、彼？は見つめ返してきた。

綺麗な、希望の光のような光る綺麗な目をしていた。

絶対に何処かで会っている筈だと思い、思考を巡らせながら会議を聞いていた。

いや、実際には聞いていなかったが。

会議はスムーズとはいかないが、直ぐに終わった。

相手の組織との共同作戦の決行が決まった。

また青い髪の人に会えると思うと、少し嬉しいような、浮き立つ気持ちだった。

荼毘「ミスター、やけに上機嫌だな。」

「ぁあ、少し嬉しい発見をしたものでね。」

喜んでいいのか、正直わからなかった。

でも絶対にあの瞳には何処かで会ったことがある。

それだけは、確信が持てる。

荼毘「そりゃァ、安心だ。」

安心か。

もう後戻りできないところまで来てしまっている私は、

安心なんかしたことがない。

あの人が光になってくれるのだろうか。

あの人はまさに、闇に咲く一輪の光の花のように見えた。

でも会えるのはその共同作戦前だけ。

私は行かないからな。

…どうするべきか。

少し、待とう。

ーーーーーー