悪役の方がいいでしょ？『文ストxヒロアカ』 (ページ16)

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１４＿思ってたんと違う。ページ16

仏頂面をー

全くしていなかった。

代わりに目を見開くような光景が広がっていた。

一人は上半身半裸で腹筋。

一人はもう一人をうっとりと(？)見ている。

一人は呆れ顔でため息をついている。

一人は満面の笑みでこの状況を楽しんでいるようだった。

安吾「…新入隊員を連れてきました。」

うわぁって顔をしてる坂口さん…

僕はもうあからさまにえぇええ…という感情を顔に出していた。

条野「ありがとうございます坂口さん。…すみません、こんな形で、」

最初に声をかけてくれたのは銀髪で先っぽが赤い、右耳に鈴？をつけている人だ。

『いいえ…初めまして、新しく配属された楊春Aです。』

ピシ、と敬礼をして挨拶をして。

条野「初めまして。特殊制圧作戦群・甲分隊、隊員の条野採菊です。」

彼もまた敬礼を返してくれた。

…この人は常人なんだろうな、と思いながら近づいてきたもう一人の人物にも敬礼をした。

大倉「ふむ……なんじゃその長ったらしい髪は！結え！！…身長もそう無いのぅ！」

『えっ…あ、はい。』

久しぶりだ、身長については…しょうがない。ｽﾝ

…というかこの人子供…？幼女にしか見えない…

大倉「儂は大倉てる子。特殊制圧作戦群・甲分隊、副隊長を努めておる。」

副長さんダァ…

『よろしくお願いします、』

末広「俺は末広鐵腸。特殊制圧作戦群・甲分隊隊員だ。よろしく頼む。」

そう言って片手を出して握手を求めてきたので返した。

癖っ毛の黒髪と、目元の桜の刺青？が印象的な人だった。

『此方こそ、』

福地「仲間が増えるのは嬉しい！共に頑張ろう、Aくん！儂は特殊制圧作戦群・甲分隊隊長。

福地桜痴じゃ。」

バシバシと背中を叩かれて『グェっ』っと変な声が出たのは言わないでおこう。

安吾「福地さん、これが詳細の書類です、」

何やら何かの紙が隊長に渡された。

福地「感謝する。」

安吾「いいえ。僕はこれで失礼します、」

『あっ、坂口さん！ありがとうございます、』

彼の去り際に送ってくれたお礼を言った。

安吾「…仕事ですから。健闘を祈ります。では。」

彼が居なくなると副長さんにグイグイと引っ張られ、

大倉「ほれ、儂をおんぶせよ！」

と。

今なんて？

肩車？おんぶ？

…他の方々は遠巻きに見ているし…

…考えるのやめよう。

そう自分に言い聞かせて副長さんを自分の肩にのせた。