自然天然森ガール？~賢者の石(終)~ (ページ9)

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102話ページ9

学年末パーティーが終わり、ついに夏休み……

の前に、テストの成績が発表された

私は休んでばかりで不安が大きかったが、ハーマイオニーのお陰でそれなりに良い成績を取ることが出来た(ハーマイオニーには劣るけどね)

ハリーとロンも良い成績で、とても驚いていた

ハーマイオニーは言わずもがな、学年でトップ…流石としか言いようがない

そして

今度こそ、ついに、夏休みが始まる

皆の旅行鞄は満杯になり、休暇中に魔法を使うのを禁じる注意書きが配られ、出発を待っている

私は旅行鞄を広間に置いてハーマイオニーに見ておいてもらい、セブルス先生の部屋まで来ていた

というのも、すっかり忘れていたが私が学校に通う条件の１つ、力についての報告をするためだ

校長先生は忙しいのか、はたまた何か理由があるのかは分からないけど、私の対応はセブルス先生が担当のようだった

軽く部屋のノックをする

『セブルス先生、A・フローレスです。報告書持ってきました』

セブ「…入れ」

『失礼します』

私は扉を開け、暗く重苦しいような空気が渦巻く部屋へと足を踏み入れた

薬草の匂いは少し落ち着くかも

『これが報告書です。先生忙しいのにごめんなさい』

セブ「次からはもっとこまめに持ってこい。こんなギリギリになってから出すなんて計画性の無い…」

セブルス先生がネチネチとお小言を言っているが、それを聞き流しながら先生の部屋を見回す

珍しい薬草、難しそうな本、どれをとってもとても魅力的な物で溢れている

この薄暗さを除けば最高ね

『ねえ、先生。この本読んでもいい？』

セブ「…はぁ、持っていって構わないからさっさと出ていけ。もう出発の時間だろう」

『え、貸してくれるんですか？ありがとう。…先生、色々とごめんなさい。じゃあ、また…素敵な夏休みを』

あんな風に疑ってしまっていたのが恥ずかしい

セブルス先生は最初から変わらずに優しい人だわ

私は先生の本を大切に抱え、訝しげに顔を顰める先生に一方的に手を振って部屋を出た

そして私達生徒はホグワーツ特急に乗り込んだ

暫くすると、もう懐かしいと思えてしまう、キングズ・クロス駅に到着した