自然天然森ガール？~賢者の石(終)~ (ページ31)

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番外編～森ガールとバレンタイン(3)～ページ31

セブルス先生は訝しげに顔を顰め、余計に眉間に皺を寄せ、しかし少しの動揺を滲ませながらAを見つめる(睨む)

セブ「…何を企んでいる」

『企んでなんかないけど…ただ先生に渡す為に持ってきたから先生が没収する分には問題ないかと思って？』

きょとんとしながら半ば強制的に渡すA

その時丁度授業終了のベルが鳴り、皆教室を出ていく

セブルス先生はチョコを片手に珍しく呆然としているまま、教室に一人となった

改めて手元のチョコをみつめる

セブ「…食べ物に罪は無い。アイツのことだ、変な薬を盛ることもないだろう…」

そう呟いて私室に戻る

その後一人ティータイムを楽しんだそうだ

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放課後

まだ渡せていないのはリーマス先生のみとなった

先生の部屋まで行き、部屋をノックする

すぐにリーマス先生が扉から顔を出した

リマ「おや、Aかい？どうしたんだい、何か質問かな？」

『ううん、今日バレンタインデーでしょう？だからこれ、先生も良かったら受け取ってください。先生のは特別にチョコ感増し増しなんですよ』

Aはチョコをあげる文化についても説明を加えながらお菓子を渡す

リマ「そんな素敵な文化が東洋にはあるのか…ありがとう、A、有難くいただくよ。そうだ、お返しと言っては何だけど、美味しい紅茶があるんだ、良かったら一緒にどうかな？」

『うん、是非ご一緒させてください。今日はもう授業も無いからゆっくりしようと思ってたし…先生の紅茶が飲めるなんてラッキーです』

先生方のいれる紅茶は美味しい

そういった認識を持っているAはお茶の誘いはまず断らない

それから部屋に入れてもらい、リーマス先生のいれた紅茶とAの作ったお菓子を堪能する午後3時

リーマス先生のいれた紅茶を飲んだAも、Aの作ったチョコを食べたリーマス先生も、二人とも目をキラキラと輝かせ楽しいひと時を過ごしたそうだ

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そうしてその年のバレンタインデーは幕を閉じた

その後、皆にチョコを渡して回るAを見て、その文化について調べる生徒が激増した

その結果、女子が男子にチョコを贈り愛を伝える日なのだという認識が広がることに…

次の年

城内にチョコの匂いが蔓延し、喜ぶ者や悲しむ者が現れだしたのは、また別のお話＿＿＿＿