自然天然森ガール？~賢者の石(終)~ (ページ22)

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番外編～薬学教授の誕生日(当日)～ページ22

日が昇る前

私は目を覚ます

今日はセブルス先生の誕生日

早速ケーキを作らなきゃ…

調理室のドアに呪文を唱えて鍵を開ける
まだこの時間ならホグワーツの料理人さん達もまだ働いていないようだ

せっせとチーズケーキを作り進めていく

チーズケーキが完成した頃、料理人さん達が調理室に入ってきたので、急いで後片付けをして、場所を譲った

皆はまだ起きていない
セブルス先生もきっとまだ眠っているだろう

私はセブルス先生の部屋まで行き、静かに呪文を唱えて扉を開けた(因みに校長には許可をとったよ)

セブルス先生って人の気配とかに敏感そうなイメージだし気をつけなきゃ…

そう思いながらそうっと足を踏み入れる

研究室に居ないのでやはりまだ眠っているのだろう

私は先生の机に花瓶を出してそこに花を生けた

青と白のバラとかすみ草だ

「深く尊敬する先生の夢が叶い、幸福が訪れますように」という意味を込めて私なりに考えた

これで取り敢えずは準備完了

静かに部屋を出ようとしたら、後ろから気配を感じた

セブ「そこで何をしている…」

『！あ、あー…セブルス先生、おはようございます…えっと、その…』

セブ「不法侵入とは随分度胸がありますな…何を企んでいるのか吐け」

『…はぁ、サプライズのつもりだったのに。』

セブ「なんのことだ？」

『ふふ、セブルス先生、お誕生日おめでとう！先生を驚かせようと思ってお部屋に忍び込ませてもらいました。勿論校長先生には許可を取ったよ』

僅かに驚きの表情を滲ませた顔で立ち尽くす先生

私はそれに構わず杖を振って先生の周りに花を沢山咲かせて浮かばせた

これは私の得意な魔法

役に立ってよかった

『セブルス先生の人生に幸せが訪れますように…先生のおかげで私は無事に魔法界に来れたし、先生と薬作るのも楽しいし、沢山感謝してます』

その瞬間、先生が僅かに微笑んだ＿＿＿＿気がした

直ぐにいつもの様に眉間に皺を寄せて不機嫌そうな顔になってしまった

けれど、それでも彼の纏う空気は柔らかくて、本当に不機嫌なわけでは無いということを物語っていた