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96話 ページ3
ハリーのことずっと側で守るって決めたんだけどなぁ…
でも、あのままハリーがクィレル先生に掴みかかったら、クィレル先生は酷く苦しい死に方をすることになる
いくらヴォルデモート卿側の人間だったとしてもそれだけはさせたくなかった
それに、もし死の呪いがハリーに当たってたとしたら…考えたくもない
これでよかったんだ
その時、何やら暖かいものに包まれる感覚がした
死の呪いなんて字面は怖くても、実際死ぬ時はこんなに穏やかなのか…
すると遮断されていた音が徐々に聞こえてくる
クィレル先生…いや、ヴォルデモート卿の叫び声…？
目を開けると、その光景に息を呑む
『私、死んでない…？これ…あの時と一緒…花の精、なの？』
あの森の中でハリーを庇った時と同じ、優しい光が私を包んでいた
いや、クィレル先生とハリーのことも…
ハリ「A、これって…？」
『多分、私の一族…フローレス家の、いや、花の精の力…』
ハリーを見ると傷が徐々に消えていくのが分かった
そして、クィレル先生の体から何か黒いものが、綺麗な光とともに抜け出てきた
そして、そのまま蒸発するように、霧散した
ハリーはまだ額の痛みが引かないのか、フラフラと崩れ落ちた
咄嗟に抱きとめたが、気が抜けたのか私も力が入らずに倒れてしまう
ハリーを守るという強い思いの元
しっかりと抱き締めながら意識を手放した
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作者名：葱 | 作成日時：2019年12月3日 14時
