自然天然森ガール？~賢者の石(終)~ (ページ15)

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番外編～森ガールの誕生日(4)～ページ15

「「「A！誕生日おめでとう！」」」

『たん、じょうび…ああ、そうだ、ええ、私確かに誕生日だった…』

クラッカーの音が鳴り響き、沢山の人に囲まれながら呆然と立ち尽くす

誕生日のお祝いなんて久しぶり…いや、こんなに暖かくて優しい空気に包まれてお祝いされるなんて初めて…

皆がこんな私の為に準備してくれて、私にこんなに優しい笑顔を向けてくれている

その事実にどうしようもなく涙が込み上げた

ああ、どうしよう、私の涙は迂闊に見せられるようなものじゃないのに

そんな考えも消え去るように大粒の宝石が目から零れ落ちた

『みんな、ありがとう…私、今とても幸せ』

ハリ「A、君は一人ぼっちだった僕に声をかけてくれて、誕生日も祝ってくれた。そんな君にお返ししたくて…喜んでくれた？」

『うん、うん…本当に、嬉しい。こんな風に祝ってもらったの初めてだから、気持ちが溢れて止められないわ』

ロン「君の涙って本当に綺麗だよな」

ハー「私達、貴女に喜んで欲しくて、色んな人に声掛けて準備したの。皆Aの事が大好きだから、喜んで協力してくれたわ」

『ありがとう、私もみんなの事、本当に、本当に大好きよ…！ホグワーツに来れてよかった、皆に出会えて本当に良かった…！』

涙を零しながら3人に思い切り抱き着くと、3人も笑いながら抱き締め返してくれた

それからは皆が用意してくれたご馳走を食べながら色んな人と沢山話した

するとドラコが近くに寄ってくるのが見えた

『ドラコ！貴女も来てくれたのね、ありがとう、とっても嬉しいわ』

グリフィンドール生がかなり沢山居るこの空間に、グリフィンドールを嫌うスリザリンの生徒もチラホラと居ることには驚いた

そしてドラコも

ハリー達が誘ったらしいけど、ハリーに対してツンツンとした態度のドラコが来てくれるなんて…

ドラ「ふん、暇だったから来ただけだ。」

『そうなの？ふふ、それでも居てくれて嬉しいし…それにプレゼントも本当にありがとう、大切に使うね』

ドラ「！プレゼント？何のことだ、そんなの僕は知らない」

『？あ…確かに差出人は書いてなかったか…でもあのペンダント、ドラコからだよね？何となくだけど分かるよ』

ドラ「……ちゃんと使えよ」

『うん、大切な日に付けるね？』

私がそう言うと、ドラコは居心地が悪くなったのかそそくさと広間から出ていってしまった

もっと話したかったのに…