自然天然森ガール？~賢者の石(終)~ (ページ2)

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95話ページ2

クィレル先生がハリーの方を向き、手を叩くとハリーを縛る縄が落ちる

『ハリー、気を付けて…お願い』

鏡を見る事が賢者の石を得るためには必要だと、分かってはいるがハリーが心配でならない

コクリと頷いてハリーは鏡の前に立った

鏡を覗き込んだハリーがハッと驚いた様に見えた
賢者の石が見えたのかな…

クィ「何が見える？」

ハリ「僕がダンブルドアと握手してるのが見える」

あれはきっと嘘…ハリーは賢者の石について見たはず…

？「こいつは嘘をついている…俺様が話す…」

謎の声が言うと、クィレル先生はターバンを解いて後ろを向いた

その光景を目の当たりにし、息を呑む

クィレル先生の頭の後ろには、肌は白く、血走った目と蛇のような鼻を持った不気味な顔があったのだ

ヴォ「ハリー・ポッター…」

『…！ハリー下がって！』

あれはヴォルデモート卿だ

ハリーが危険…！

固まって動かなかったハリーも、ハッとしてよろよろと後ずさった

ヴォ「お前のポケットにある石をいただこうか…馬鹿な真似はよせ。俺様の側に付け…さもないと両親と同じ目にあうぞ…二人とも命乞いをしながら死んでいった」

ハリ「嘘だ！」

『ハリーが貴方の側に付く？そんなこと有り得ないわ。もしハリーに手を出したら、絶対に許さない…』

ヴォ「ああ、お前はフローレス家の娘か…哀れな一族よ…精霊に見放された一族のお前には何も出来まい…」

精霊に見放された…？
ヴォルデモート卿は何か知ってるの…？

私が追い出されたのは、涙の宝石をきっかけにして祖父が仕掛けた事だったと、幼いながらに理解していた

もしかしたら、祖父の代で精霊達と何かがあった、ということ…？

『ねぇ、ヴォルデモート卿、今のってどういう意味…』

ヴォ「捕まえろ！」

ああ、また悪い癖が出ていたようだ

考えている間に展開が進んでいた

持っていたピンの鋭く尖った部分で縄を切る手を早める

クィレル先生がハリーの手首を掴む

その瞬間

ハリーも、そして何故かクィレル先生までもが悲鳴を上げた

何が起きてるの？

クィレル先生の手には火膨れが出来ていた

再び先生がハリーに飛びかかったが、同じ様に悲鳴をあげている

クィ「ご主人様、やつを押さえていられません…！手が、私の手が…！」

ヴォ「それなら殺せ！」

私は急いで縄を外し、ハリーとクィレル先生の間に入り込む

先生の死の呪文が飛んでくるのが見え、目を閉じた