自然天然森ガール？~賢者の石(終)~ (ページ1)

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94話ページ1

次の部屋の扉を開く

そこにいたのは

セブルス先生でも、ヴォルデモート卿でもない

クィレル先生だった

ハリ「あなたが！」

『ああ…クィレル先生、なんで…』

セブルス先生では無かったことに安心しつつも、本当にホグワーツの先生が賢者の石を盗もうとした犯人だと知りショックが大きい

いつものように震えたり吃ることも無くクィレル先生は話し出した

クィ「君たちにここで会えるかもしれないと思っていたよ」

ハリ「でも僕は、スネイプだとばかり…」

クィ「確かにセブルスはまさにそんなタイプに見える。スネイプの側に居れば誰だって、か、可哀想な、お、臆病者の、ク、クィレル先生を疑いやしないだろう？」

ハリ「でもスネイプは僕を殺そうとした！」

『ハリー、恐らくセブルス先生はクィレル先生がハリーを殺そうとしたのを反対呪文で守ってたんだよ。そうでしょ、クィレル先生？』

ハリ「スネイプが僕を救おうとしていた…？本当にAの言った通りだったのか…」

クィ「ああ、その通り…フローレスだけはスネイプを疑わなかった…君たちは色々なことに首を突っ込みすぎる。生かしてはおけない。」

そしてクィレル先生は後ろに置かれていた「みぞの鏡」を調べ始めた

クィ「この鏡が「石」を見つける鍵なのだ」

クィレル先生が指をパチッと鳴らすと私達は縄で縛られた

このままじゃダメだ

どういう仕掛けで賢者の石に辿り着けるのかは分からないけど、とにかく鏡に集中させてはダメ…

『クィレル先生、貴方は何故ヴォルデモート卿に従っているの…？』

クィ「ヴォルデモート卿は私に善と悪が存在するのではなく、力と力を求めるには弱すぎる者とが存在するだけなのだと教えてくださった…それ以来、私はあの方の忠実な下僕になった」

善と悪が存在するのではない

その考えは少しだけ分かる気がする

誰かにとっての悪が、誰かにとっての善であったりもするから

でも、それでもヴォルデモート卿のやっていることを正当化することは出来ない

とにかく、早く賢者の石を見つけなきゃ…クィレル先生よりも早く見つけないと…

クィ「この鏡はどういう仕掛けなんだ？ご主人様、助けてください！」

？「その子を使え…ポッターを使うんだ…」

ふと、クィレル先生とは別の声が、しかしクィレル先生自身から出ているように聞こえてきた