自然天然森ガール？～不死鳥の騎士団(前編)～ (ページ5)

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5話ページ5

アルバス校長に私が復讐する権利がある？

何を言っているの…感謝こそすれど、恨むようなことなんて一つも無いのに、復讐？

『何のこと？』

するとヴォルデモート卿は冷たい笑みを深め、楽しそうな雰囲気を滲ませながら答えた

ヴォ「俺様は知っている…ダンブルドアがお前をホグワーツに入れた本当の理由を。そして魔法省がお前を野放しにしておく理由もだ…」

本当の理由…？魔法省？魔法省が私となんの関係が？

ヴォ「魔法省はいざと言う時にお前を利用する為、ホグワーツに居ることを良しとした…そしてこれからも魔法省はお前を丁重に扱うことだろう、道具として」

…そんな事か

丁重に扱われるなら悪くは無いよね、道具でも

ヴォ「そしてダンブルドアは、お前を駒としか見ていない。ホグワーツに入れたのも、何かあった時にお前を利用するためだ」

『そんな事入学前から知ってます。それで私を揺さぶろうとしたのかもしれないけど、無駄ですよ』

色々免除してまで私を入学させてくれる理由

そんなの11歳の私でさえ理解出来た、簡単なことだった

薬草？薬？

勿論それらも必要なことだったはず

でも、一番に私の力を利用するのが目的だった

それでも良くしてくれているのだから、文句はない

ヴォ「では…お前が力を使えば使うほど、お前自身の命が脅かされることを、ダンブルドアは話したか？」

『え…何の話…？』

ヴォ「哀れな娘よ…何も知らない…知らずに利用される…そうして、いつか命を落とす。フローレス、俺様はお前をそんな風には扱わない…道具としてではなく、仲間として迎え入れよう…」

………私、まさか死喰い人に勧誘されてるの？

ついつい、可笑しな話に笑みが零れる

『そうですね、貴方の仲間になるのももしかしたら面白いかも』

ヴォルデモート卿は満足げに笑った

『けれど、貴方はアルバス校長よりも素敵なものを私に与えることが出来る？』

ヴォ「言ったであろう…俺様はお前を仲間として…」

『まさかそれだけ？…アルバス校長は、ホグワーツは、私に幸せな日々をくれた。利用されててもいい、命を落としてもいい、それでも守りたい人が沢山いるの。寧ろアルバス校長がそんな素敵な死を用意してくれてるなら、余計に彼の元に居たくなったわ』

いつもの様に緩く微笑みかける

周りにいた魔法使い達の空気が強ばった

恐怖で強ばる者、敵意で強ばる者…それぞれだけど

四方八方から杖を向けられてしまった