自然天然森ガール？～不死鳥の騎士団(前編)～ (ページ37)

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37話ページ37

でも、アルバス校長が私のことを少しでも気にかけてくれていたのなら、それは素直に少し嬉しく思う

『先生はご存知でしょうけど、死喰い人と尋問官親衛隊に加入した私と皆が…少なくとも正義感の強いグリフィンドールの皆が仲良くしてくれるとは思いませんもの。だから1人でいるの』

もしスリザリンだったら状況はガラリと変わっていそうだし、他の二寮に関しても少しは違っただろうけど

グリフィンドールは良くも悪くも自分の正義に真っ直ぐな子が多い寮だと思うから

私を許しはしないだろう

アル「君がハリーの側を易々と離れるとは思っておらんかったから少し驚いたのじゃが、もう彼への想いは消えてしまったのかの？」

『…今までの私なら興味を失っていたでしょうけど、なぜかそうもいかなくって。でもハリーが私をそばに置きたがらないのなら離れていようかと。彼には沢山の仲間がいるし…それに、アルバス・ダンブルドアという偉大な魔法使いが味方なら安心ですしね』

先生にそう言って微笑むと、何かを吟味しているような顔を見せた＿悩み事かな？

悩み事か何かが解決したのか、彼は自身の机の引き出しから何かを取り出した

見覚えがある…日記のようなもの…

アル「これが何か、君は知っておるのじゃろう」

『トム・リドルの日記…ヴォルデモート卿の…』

彼は頷きながらゆっくりと話し出した

アル「この日記にはヴォルデモートの魂が込められていたのじゃよ」

…何を言っているのだろうか

魂って…それなら今を生きているヴォルデモート卿は一体…？

呆然としていたら察してくれたのだろうか説明してくれた

アル「彼は魂を分けたのじゃよ、分霊箱にしての。その分霊箱の一つがこの日記だった。分霊箱は罪なき人を殺めることで作れるようになる…トムは、その時罪なき少女を手にかけたのじゃ」

その少女は嘆きのマートルだったんだよね

それにしても、分霊箱…魂を分けるなんて簡単なことじゃないだろうし、とても苦しそう

魂を分けたってことは全て壊さないと死なないのだろうけど…そこまでしても死にたくなかったのかな？

…そもそもなんでアルバス校長は私にこんな話を？

アル「ヴォルデモート卿は自身にも魂の一部を残しておくつもりじゃったのだろうが、ハリーが彼の呪いを跳ね返したことでそれも叶わずヴォルデモート卿は倒されたと考えられていた…」

ん？

でもそれって…