自然天然森ガール？～不死鳥の騎士団(前編)～ (ページ39)

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39話ページ39

喜ばしくない事が続く中、良い事もあった

ハグリッドが戻ってきた

酷い怪我を負っていたけれど、ちゃんと戻ってきてくれたのが嬉しくてならなかった

…私は会いにはいけないけど

今は考えなければならないこと、やらなければならないこと、やってはいけないことが多い

自分の思い通りにことを動かすには、私の大切なものに害をなす側の信用を得る必要がある

まずは親衛隊の役割を全うしてアンブリッジに私を信用させよう

使える駒だと思ってくれればいい

その為には怪しい動きはしてはいけない

ダンブルドアの味方だと思われる人物との接触は最小限に…少なくともアンブリッジには見られないように…

相変わらずハリー達は何かしらの活動を行っているらしい

そして私は今日も今日とて親衛隊として見回りを行う

隣にはドラコ

ドラコの話を聞き流しながら今後の自分の動き方について考え込む

そのせいで、油断していた

曲がり角を曲がる際に１組のペアが例の壁付近からパタパタと走り去るのが見えた

慌ててドラコを見ると、彼も気付いた様子だった

ドラ「おい、今の…グリフィンドールの生徒だな？」

嬉しそうな顔をしている、減点できると思っているのだろう

『うん、でもまだギリギリ時間大丈夫だよ。そんな事よりドラコ、貴方ともっとゆっくり話してたいわ。時間外に面倒な仕事したくないもの』

ドラコを行かせないように手を握り軽く引っ張る

ドラ「ま、まあ、君がそう言うなら…僕は別に構わないが」

良かった

手を握り返してくれ、ドラコは私の方に目線を向けてくれた

今は何とか逃れられたけれど、次はどうなるか分からない…他の親衛隊の人が見つけることも有り得る…

酷く頭痛のする頭をおさえながら歩く

ドラ「どうした？頭が痛いのか？」

『ええ、ちょっと…最近は環境の変化が凄かったから、少し疲れてるのかも』

アンブリッジが来て色々変わったし…そもそもヴォルデモート卿が復活して彼に会って…本当に色々起こりすぎだ

ドラ「少し休もう、ほら、ここに座れ。僕の方に寄り掛るといい」

『ありがとう、ごめんね』

手を引かれるがままに座らされ、そのまま流れでドラコに寄りかかった

ドラコはグリフィンドールにちょっかいかけたりしなければ本当に優しい良い子だし、きっとスリザリン以外からも人気だったろうな…

そんなこんなで、親衛隊のメンバーが例の部屋の存在に気づきつつもバレずに時は過ぎた