◇(２) ページ3
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「それにしてもアンタの背負い投げ凄かったわ」
左側のカチューシャなお姉さんは鈴木園子さん。
かの有名な鈴木財閥のご令嬢らしい。
...要するに金持ち。金持ちの中の大金持ち。
あんな物やこんな物に何億も出せちゃう凄いとこ。
「ねー！本当に凄かったよ！」
んで右側のロングヘアーなお姉さんは毛利蘭さん。
かの有名な眠りの小五郎のご令嬢。名探偵の娘さんだ。
「 少し出来る程度ですよ 」
「謙遜なんてしなくていいわ。
あーあ、なんで私の周りにはゴリラしかいないのかねぇ」
「 ゴ、ゴリラ？ 」
「私まで入ってないわよね？園子」
兎にも角にもこのお二人とは正直会いたく無かった。
この人達がいると�犹�件吸引器�瓩砲澗侈未垢襪�ら。
それは絶対に回避したい。人の死体とか見たくない。
「お待たせしました。オレンジジュースです」
「わーありがとう、安室さん！」
_____あ、安室、さん
え、待って？安室？アムロが隣に居るの？
決して右側を見るな私。好奇心でも見てはいけない。
何かと興味を持たれるに違いない！
「おや？そちらの方は？」
ほーらな。こうなるって知ってた。
とりあえず自分の周囲に突然現れた人間に対して
ある程度の敵意と警戒心で疑ってくるんだもん。
「あ、この子はAAちゃんです。
さっき引ったくりから鞄を取り上げてくれて...」
「それも背負い投げでね！」
あー！お客様ァ！そんな目を鋭くしないでくださいい！
これだからアムロってやつは...。
いやだって、すぐに疑うんだよこの人。警戒心強過ぎて。
まるで野生動物。サバンナのライオン。
「へぇ、背負い投げですか」
「もう本当に凄かったんですよ、ドーンて！」
「ゴリラよゴリラ」
「 アハ、アハハハ 」
毛利蘭だって素手で壁粉砕したり大人の男を殴り飛ばすのに
何でそれ以外が似たような事をすると疑うんだよ。
いいじゃん別に。人助けじゃん犯罪じゃないじゃん。多分。
「それは素晴らしい」
「 エ、あーはい 」
「その腕の何処にそんな力が？」
貴方もそんな体の何処に、
回っている観覧車の上で激しい格闘技が出来る体幹が？
貴方の相手をしてた黒ニット帽もそうだけど。
「 体の使い方さえ分かれば、体の大きさや力なんて関係ないですよ 」
父からの受け売りです。
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さち - おもしろいです。続きが楽しみです。よろしくお願いします。 (2019年12月12日 15時) (
レス) id: e37c997eb7 (このIDを非表示/違反報告)
いまづき(プロフ) - この話凄く面白かったです！再新頑張ってくださいp(^-^)q (2019年1月15日 2時) (レス) id: 14b35c0538 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Ｍ子ちゃん | 作成日時：2018年6月1日 3時
