充電(Yk) ページ5
*
帰宅すると
見慣れた靴が玄関にあった。
今日、約束してたっけ?
駆け足でリビングまで行けば
長い足をはみ出しながら猫みたいに丸まってソファーに横になってる洋平がいて。
「ようへー?」
顔のすぐ側で腰を降ろして
目に掛かった前髪を指先で流せば
んん...と声を漏らす。
「...おかえり」
瞼を薄く開けて私を目視すれば
両腕が背中へと回され
拘束される。
頭を何度も首に擦り寄せられ、
こそばゆくて身を捩らせた。
「どしたの?家に来るなんて珍しいね?」
「ん...顔みたくなった」
いつもは言わないそんな甘い言葉も
寝ぼけてるからなのかなーなんて
それでも自然と口許は緩んでいく。
「何、笑ってんの」
「や、なんか洋平が素直でかわいいなーって」
「嬉しくねえ笑」
頭をそっと撫でればこれでもっかってくらい
身を寄せて来て。
うん、嬉しいんだけど
体勢がそろそろキツいかも知れない。笑
「ご飯食べた?」
「まだ」
「じゃあ、用意するよ」
「うん」
離れるように腕を優しく叩いて促してみても
解こうとしない。
大きいはずの洋平が
今日は何だか小さく見えた。
「なんかあった?」
「なんで?」
「んーなんとなく」
「...やっぱ、Aには隠せないわ」
力無くふはっと笑い
状態を起こして
ソファーに深く背中を預ける。
開いたスペースを叩いて
隣に座る様に促され、腰を降ろせば
肩に頭を乗せられ瞼をゆっくり閉じる洋平。
「頑張るから、今は充電させて」
「...好きなだけどうぞ?」
「お言葉に甘えます笑」
何も言おうとしない洋平に
無理に聞くこともしない。
言いたくなるのを待ってるから。
いつでも甘えて欲しい。
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弱ってるようぺに甘えて欲しいって言う願望です。笑
甘い話書くのって結構難しい...
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まるのうち(プロフ) - ノアーさん» コメントありがとうございます!好みに沿えて嬉しいです🍀 (2022年10月10日 0時) (レス) id: 214dd9e1b7 (このIDを非表示/違反報告)
ノアー(プロフ) - お話すごく好みです🤧更新楽しみにしてます〜💕 (2022年10月9日 22時) (レス) @page6 id: 2de0e561d4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まるのうち | 作成日時:2022年9月26日 0時