�� ページ15
*
「一緒に寝よ」
「え！？洋平くんと私が！？
あかん！あかんよ、それは！！」
顔を真っ赤にしたAちゃんは両手を目の前で
ブンブン振るけど、そんなの知ったこっちゃない。
いとこだとしても男女が同じベッドで寝るのは
ヤバイ事だってちゃんと理解もしてる。
でも、俺はそんなの全然困らない。
このどうしようもなく可愛い女の子が
いとことしてじゃなく、1人の女性として好きだからだ。
「でも、ベッドひとつしか無いよ？
布団買われても困るなあ...」
「ちゃんと出て行く時に一緒に持っていくで！？
それでもあかんの...？」
「ってかさ、逆に俺と一緒に寝るの嫌なの？」
「嫌ちゃう、けど...困る」
「なんで？」
「それは言われへん！でも、一緒には寝られへんの！」
涙目になるAちゃんを少し虐め過ぎたと反省。
別に布団買ってもらって困る事も本当は無いけどさ
なんなら買ってあげるし。
でも、俺としては一緒に寝たい訳で。
傍に感じていたい訳で。
「厭らしい事したりしないから。ね？」
ダメ押しでAちゃんの前にしゃがみ込んで
顔を除けば顔を真っ赤にしたまま睨まれる。
「...私が耐えられそうに無いんよ」
「それ、どう言う意味？」
「...好き、やから...洋平くんの事」
Aちゃんの口からずっと聞きたかった言葉が耳を掠めた。
マジかよ。
俺と同じ気持ちだったとか。
...最高じゃん。
「じゃあ、何の問題もないね。一緒に寝よ」
「いや、やからあかんて！」
「あかんくないの！俺もAちゃんの事好きだから」
「やっ、洋平くんの好きとは訳が違っ...
「違わない。一緒だよ。
ずっと好きだった」
頬に触れればビクッと肩を震わせた。
ちゃんと目と目が合うように逃げないように包み込み、
口唇に自分のそれと重ねる。
頭をポンポンと撫でれば俺の肩に腕を回して
顔を埋めてくるAちゃん。
なにそれ、可愛すぎんだろ。笑
「そうだ。家に住めば良いじゃん！」
「え...？」
「そしたらさ、俺もご飯とか色々助かるし
家に帰ればいつでも会えるでしょ？」
ツアーが始まったら流石に暫くは家に帰れないけど、
ソイとラテのお世話もお願い出来るし。
良い事しかないね。
「情報が多すぎて脳が付いてかへん...」
「まあまあ。とりあえず決まりね！」
明日から毎日が今以上に楽しくなりそうな予感。
____________________
新しい長編も始めたのでよろしくお願いします！
続く
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まるのうち(プロフ) - ノアーさん» コメントありがとうございます！好みに沿えて嬉しいです🍀 (2022年10月10日 0時) (
レス) id: 214dd9e1b7 (このIDを非表示/違反報告)
ノアー(プロフ) - お話すごく好みです🤧更新楽しみにしてます〜💕 (2022年10月9日 22時) (レス) @page6 id: 2de0e561d4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まるのうち | 作成日時：2022年9月26日 0時
