365日分のありがとう。

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【藤井side】


しげが逃げた…？会ってない１週間でなんかあったんやろか。


河川敷の方に来るとしげのような人影が。


多分病院のままだから薄着。


そう思って自動販売機でコーンスープを買う。


藤『し〜げ。』


呼ぶとびくっとするしげ。



１週間ぶりにみるしげは少し。少しだけだけど痩せていた。



重『ぉお。流星やんか。どないしたん？』


藤『どないしたん？やあらへんwwみんな心配してたで。しげこそどないしたん？』


重『あ〜。ははっ。病気になって何も出来ない自分から逃げ出したかったんや。今の俺なーんにも出来へん。』


そういうしげの頬には一筋の涙が流れていた。


藤『辛かったな。じゃあさそれを乗り越えてなーんでもできる自分にならへん？そしたらかっこええで。』


重『せやな。逃げ出すの早すぎやんな。俺もうちょい頑張ってみるわ。』


しげにコーンスープを差し出す。


重『いやwコーンスープwwこのムードはコーヒとかやろw流星らしいw』


あっひゃっひゃと笑うしげにはもう笑窪が見えなかった。


藤『うるさいなぁwあげへんよ！寒いやろ？ほらコートも着いや！』


重『なー。流星？空見てみて？』


空？



藤『うっわ、綺麗や！』



空に散らばる幾千もの星。



重『やろ？最高や！』


こんな日もなんか二人だけの秘密みたいな感じでええんとちゃう？


夜空に一筋の光が流れた。

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