卑屈37 ページ47
『簡単に言うと…家畜が人間様に恋をしたんです。しかもスターに』
体育館の隅で体育座りしながら話し出す
「なるほど,Aちゃんがバレー部の誰かに恋したんだね。もしかして太一?」
『うっ……はい。』
流石天童さん。どんどん当ててく
「そっかそっか…お似合いだと思うよ?」
『家畜がアイドルとですか?!』
「この世の終わりの様な顔しなくても…」
お似合い…
冗談か何かなんだろうけど嬉しい
「家畜とか卑屈に言ってるけど嬉しいんだね〜Aちゃん」
『え?…まあ,冗談でも嬉しいですもん』
最近,自然と彼の事を考えると頬が緩んでしまう
「そんなに太一が好きなんだね…羨ましいねぇ」
『天童さん…好きな人居るんですか?』
「たった今失恋したんだけどね〜」
『え?!も,もしかして好きな人からLIN〇来たんですか?!』
「ん,ま〜そんな所〜」
そうなんだ…
『私も失恋する様なものなんで仲間ですね!』
そう,伝えたとしても振られるのがオチなんだし
気まずくなるのは嫌だから
「そうかな〜?太一!ボヤボヤしてるとAちゃん取られちゃうよ!俺に!!!!!」
『え?!な,何言ってるんですか?!』
「見てみあそこ」
指さされた所を見ると人影がある
太一君が影から出てくる
え,もしかして聞かれてた?!
「全く,世話が焼ける後輩達だネ〜」
天童さんは立ち上がり体育館を出てってしまった
え,え…え?
『あ,あぅ……』
ポーカーフェイスな彼はいつも通り表情を崩さない
だからこそ心が読めない
今どんな風に思ってるのかも
何も分からない
「A好きな人居るんだ」
『…うん』
「嘘,付いたの?」
『……うん』
そうだ,私は彼に嘘を付いた
家畜が…人間様に…
『ごめんなさいぃいい!!!!!』
体育座りから相手の目の前で土下座をかます
『ホント家畜が人間様に恋して嘘付いて…もうホント死ぬしか無いですね!!!!!ごめんなさいぃいい』
「うん,やっぱりAは卑屈で可愛いね」
『…え?』
うっすら浮んでいる涙のせいで太一君の表情が見にくい
けど優しく微笑んでくれてる
そんな気がした
「俺を騙した罰は俺の彼女になるって事でいい?」
『も,もちろんです!!!!!……え?』
「好きだよA。」
屈んで目線を合わせてくる太一君
これは夢でしょうか?
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愛葉 - やっちゃんと同類…(笑) (2021年3月14日 18時) (レス) id: 10671ccfc3 (このIDを非表示/違反報告)
なおみ(プロフ) - 是非!後編行ってください!! 終わって欲しくないです! (2017年9月18日 11時) (レス) id: 73e619451a (このIDを非表示/違反報告)
ゆーちん(プロフ) - めっちゃキュンキュンしました!!最高です!! (2017年9月17日 21時) (レス) id: 571e451e84 (このIDを非表示/違反報告)
タンスにゴンゴン(プロフ) - AntiAFKさん» ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙すみません載ってたつもりでいました…すみません載せ方がいまいち分からなくて (2017年9月17日 19時) (レス) id: f833d0764b (このIDを非表示/違反報告)
AntiAFK - ページ44のイラストが無いのですが、仕様でしょうか (2017年9月17日 19時) (レス) id: 96085011cd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:タンスにゴンゴン | 作成日時:2017年8月17日 13時