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卑屈19 ページ23

太一君に送ってもらったら


マネさん達に質問攻め

『違いますよ?さ,サンドバッグが恋しかっただけですって!』



さっきの出来事を思い出して顔が熱くなる


「あ〜!赤くなってる〜可愛い!」

かおりさんがニヤニヤしながらお菓子をつまんでる


まだドキドキが収まらない


鎮まれ私…

お開きになって皆寝てしまっても


『…寝れない』

モゾモゾと布団を抜け出し



飲み物を買いに行く


近くにあったベンチに座ってそっと一息付いてる



『…あれ?賢二郎?』


「あ…A」



暗闇の中でガッツポーズしてる賢二郎


財布(私)が見つけたというガッツポーズかな?


「お前太一に何もされてないよな?何も無いな?」


『ぐッ…た,太一君とは何も無い…もん』


ジト目で覗き込んで問い詰めてくる賢二郎




「…ホントか?顔が紅い気がするけど」


自販機だけの光だけの中で二人きりの空間


皆は寝てしまってるのだろう

いびきと虫の音しか聞こえない


『…抱き締められた…だけだし』


目を見開く賢二郎。そして盛大に息を吐く



「なんだよそれ…だけじゃねぇだろ」


『ご,ごめんなさい…』



俯いていると涙が零れそうになる

すると太一君の時の様な感覚に再び包まれる



賢二郎が抱き締めてくれてる


『あ,あの…賢二ろ「これで並んだ」え?』

肩に手を乗せたまま紅くなった顔を見せてくれる


「太一に並んだぞ…」



『う…うん』

なんて返していいか分からずうやむやに返す


「誰にも負けないから…誰かに何かされたらしっかり言えよ」


ワシャワシャっと頭を撫で自販機で飲み物を買い


「おやすみ」

と言って戻ってしまった



私は…そこで座ったまま何も出来ずにいた



賢二郎は…オモチャを取られるのがそんなに嫌なのかな?



羽虫取られただけで…なんて


『負けず嫌い過ぎるよ…』


うずくまったまま小さな声で呟いた

卑屈×××→←卑屈18



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愛葉 - やっちゃんと同類…(笑) (2021年3月14日 18時) (レス) id: 10671ccfc3 (このIDを非表示/違反報告)
なおみ(プロフ) - 是非!後編行ってください!! 終わって欲しくないです! (2017年9月18日 11時) (レス) id: 73e619451a (このIDを非表示/違反報告)
ゆーちん(プロフ) - めっちゃキュンキュンしました!!最高です!! (2017年9月17日 21時) (レス) id: 571e451e84 (このIDを非表示/違反報告)
タンスにゴンゴン(プロフ) - AntiAFKさん» ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙すみません載ってたつもりでいました…すみません載せ方がいまいち分からなくて (2017年9月17日 19時) (レス) id: f833d0764b (このIDを非表示/違反報告)
AntiAFK - ページ44のイラストが無いのですが、仕様でしょうか (2017年9月17日 19時) (レス) id: 96085011cd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:タンスにゴンゴン | 作成日時:2017年8月17日 13時

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