リドル寮長のお姉さん【twst】 (ページ11)

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一方その頃エース達は

エース達はトレイから
リドル寮長の事を聞いていた。
トレイ「俺にはアイツを叱る事なんて、出来ない。
……アイツの両親は地元じゃ知らない人がいないほど有名な魔法医術士でね。
特に母親は優秀な人でリドルにも優秀であることを求めた。だから、リドルは起きてから寝るまで
学習プログラムが分刻みで決まってるような生活をしてたんだ」
グリム「げ……分刻み？」
トレイ「食べるもの、着るもの。
消耗品から友達まで。
全部決められてた。
それでもリドルは両親の期待に応えるために
黙って全部をこなし、10歳にしてあのユニーク魔法を完成させた。
成績もエレメンタリースクールからずっと学年首位を保持し続けている。
それがどんなに大変なことか、想像もつかない」
トレイは、そう話した
ユウ「あれ？でもお姉さんはリドル寮長とは似ても似つかない性格って感じでしたけど……」
トレイ「ああ、A先生は
9年前だったかな
両親、特に母親とそりが合わないと
反発して家を出ていったと聞いたよ」
エース「だから、寮長と同じようにはならなかったのか……」
納得するエース
トレイ「リドルと喧嘩したのも多分
アイツが母親と重なって見えたからかもしれないな
A先生、母親とはしょっちゅう喧嘩ばかりだったがリドルにだけはとても優しかったらしいし」
おっと、話が逸れたな。
と、トレイが話を戻した
話し終えて、エースが口を開く
エース「……。今の話を聞いて、よーく分かった。
リドル寮長があんななのは、アンタのせいだわ」
えっ、とびっくりする二人。
エース「リドル寮長が親を選べなかったのはしょーがない。A先生も聞く限りだと、どうしようもない状況だし。でも、アンタは少なくとも寮長の親が寮長にやってたことは間違ってるって昔から思ってたんでしょ？」
トレイ「それは……」
続けてエースは言う
エース「今の寮長が親と同じ間違いをしてるって思ってるならちゃんと言えよ。直してやれよ。
……A先生も、何か言ってやれば
良かったのにな。
可哀想な奴だからって甘やかして、同情して
どーすんの？アイツがみんなに嫌われて孤立してくの見てるだけ？
何が幼なじみだ。
そんなんダチでもなんでもねえわ！」