【刀剣乱舞】笑顔の少女はブラック本丸に行くみたいです。弐

86話 ページ36

三日月side

目元を隠しているものに審神者は震える手を当てる。
…手が震える程の何かがあったか？

加州｢主、手震えてるよ？無理しないで…。｣

加州がそう声をかける。

｢大丈夫だよ。｣

審神者は加州にも、そして審神者自身にも言い聞かせるように大丈夫と言った。

目元の物を取った審神者は固く目を閉じており、そしてゆっくりと俺たちを見た。

その瞳を見て俺は目を見開いた。
…あの娘だ。昔この本丸に迷い込んで泣いていた子だ。

あの時三日月さんと呼ばれた時の懐かしさを思い出す。
何故懐かしさを感じたのかもずっと笑っているのも不思議だったが…。

三日月｢そうか、あの娘だったからか…。｣ﾎﾞｿﾘ

無意識に声に出ていた。あの娘は気づかなかった様だがな。

加州｢主の瞳綺麗！｣

安定｢本当に綺麗だね。なんで隠してたのか不思議なくらい。｣

加州と大和守はあの娘の目を見た感想を言う。

｢清光も安定様も綺麗って言ってくれてありがとう。…でも気持ち悪いって思うでしょ？｣

気持ち悪い？こんな事は無い。

三日月｢いやそれは無い。そなたの瞳は綺麗だ。｣

そう即答した。

加州｢そーだよ主！隠すことなんて勿体ないくらいに綺麗だよ？｣

安定｢清光と三日月さんに同意見だよ。｣

加州も大和守も同意見の様だ。

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