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メーアの体があからさまに固まったのが見えた。
｢前は上手く逃げやがって！今日こそは捕まえてやるっ！｣
｢や、やだっ...ボクはっ...｡｣
相手は3人か。何やらメーアを捕まえたいらしき人らに、震えるメーアに。
Aは口を挟んだ。
｢この子がどうかしたの？｣
｢何だお前｡｣
｢あ、通りすがりの通行人です｡｣
気だるげに手を振って見せる。男達は単純に警戒を解いた。
素早く服装に、武器に目を向ける。
革の鎧。...ああ、もしかして。
｢俺達はよ、勇者なんだよ｡｣
誇らしげに胸を張って、男は言った。
｢魔王討伐に行きたいんだが、その時に青い髪のヤツが必要でよ｡｣
...駆け出し勇者ってとこか。
｢そのガキを連れてきたいんだよ、分かったか兄ちゃん？｣
｢...｡｣
｢ボクは行かないって...｡｣
｢お前の考えなんて、どうでもいいんだよ！｣
反響するガサツな声に体をすくませる。けれど、メーアはAから離れた。
｢お前...？｣
｢お兄さんは、関係ないから離れてて...ボクは、大丈夫｡｣
そんな言葉に目を見開いたAに、少女は笑った。
恐怖に震えて、それでも真っ直ぐ。
｢...わがまま、ごめんなさい。ありがとう｡｣
リンゴ、美味しかったです。
小さな体は、Aと男達の間に立ちはだかった。
｢...ふーん｡｣
それは、確かに逃げるように促す行動だった。男達はゲラゲラ笑い出す。
｢お前みたいなガキに、何が出来るってんだ？｣
｢知らない、でも、この人は関係ないから｡｣
関係のない人を傷つけるのは、違う。それがメーアの意見だ。
｢魔王討伐には、行かないよ...怖い、から｡｣
けれど、自分にも怖いものはある。
｢怖い？お前がどう考えようが、どうでもいいって言ったよなァ？｣
｢！｣
｢路地裏彷徨いて、一人でいるガキなんざ、死のうが誰も気に死ねェんだよ！｣
｢...っ｡｣
心を貫く言葉に、声が出ない。必死に言いたいことを並べても、浮かんだそばから消えていく。
『ボクは、いらない子だから。』
涙が溢れそうになった、その時だった。
｢聞いてる限りさ、嫌がってるじゃん？｣
メーアの頭にポンと置かれた手。それは、乱雑に髪を撫でる。
｢勇者なら、一般市民を大切にするべきじゃないの？｣
言ったAは、じっと男達を見ていた。
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BLACKMOON - なるほど、そんな活用が...！ありがとうございます！ (2020年10月8日 6時) (
レス) id: 1bda2ccaaa (このIDを非表示/違反報告)
エイト - ドラクエ主人公の名前でやってみる (2020年10月6日 18時) (レス) id: 89c1acd712 (このIDを非表示/違反報告)
Blackkiller - naナnaさん» 案を使わせて頂きました。どこまでご期待にそえるか分かりませんが、頑張らせて下さい！よろしければ、また来てください、アドバイスよろしくお願いします！ (2020年10月4日 20時) (レス) id: 1bda2ccaaa (このIDを非表示/違反報告)
naナna - 神作者ですか？神作者ですね！私の駄作がこんな神作になるなんて…凄いです！応援してます！ (2020年10月4日 16時) (レス) id: ef598d6828 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Blackiller | 作者ホームページ：http:/
作成日時：2020年9月22日 7時
