【文スト】氷菓と花火に、夏色列車【短編集】

ビアガーデン×中原中也 ページ9

貴「ちゅうやぁあ！乾杯っ！！」

今日はとあるデパートの屋上で、ビアガーデンがある、という情報を手に入れたので、お酒好きの彼を誘って遊びに来ました！！

中「おぉ、乾杯。」

私と乾杯してくれるのは、ポートマフィアの幹部の一人、中原中也。私は探偵社で働いていて、普段はあまり会えない。だから今日ダメもとで誘ってみたら無事オッケーを貰え、一緒に来た、ということです！

中「っはあぁ〜！やっぱこういうとこで飲む麦酒ってのも悪くねェな！！」
貴「でしょでしょ！？」

お酒好きな同士、バーとかでお酒を飲むことは結構あるけど、こんな賑やかな場所で麦酒を煽る、なんてことは滅多に無いので、楽しみにしていた。それは中也も同じなようで、

中「いやぁ〜、無理にでも時間空けてよかったぜ、マジで！」

なんて笑ってる。

貴「んぅ〜！！麦酒最高！！枝豆最高！！夏っていいなぁ！！！」
中「全くだぜ、太宰の野郎に邪魔されねェってとこもまた最高だ！！」

相変わらず仲悪いなぁ…なんて苦笑いすれば、聞いてくれよ、なんての愚痴が始まる。
いい加減酔ってきたなぁ…なんて思いながらも今日位はいいか、と愚痴を聞いてやる。

中「そんときにあいつさぁ！あー、まじ腹立ってきた！！彼奴ぶっ潰す！！」
貴「はいはい。あっ、麦酒のおかわりと枝豆いる？」
中「いる！！」

怒りながらもちゃっかりしてる中也。

貴「中也とこうやって麦酒飲めるなんて、幸せだなぁ…。」

なんて溢してしまう私もそろそろ酔ってきてしまっているのかもしれない。

中「っあ〜、俺、さっき麦酒うめぇって言ったけどよぉ、Aと飲めてるから、だと、思う…。ありがとな！！//////」

……酔った中也はこういう恥ずかしいことをサラッと言ってくるから心臓に悪い///////

貴「…中也の馬鹿！！好きだ！！愛してる！！！//////」
中「俺は手前より愛してるっつうの！！//////」

ちゅうっ…

貴「んぅ！？んっ…ふ…ぅ」

そういって中也はキスをしてくる。溺れそうなほど、深い深いキス。
お酒の香りがする。愛を確かめあう行為。普段会えなくて寂しいけど、この瞬間のために私は生きてるんだなぁ…と改めて感じる。


中「このあと家来いよ。招宴(パーティー)は始まったばかりだぜ？////」





中「あぁ？昨日？？覚えてねェよ」
貴「嘘でしょ！？！？」

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