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放課後、みんなが帰ったことを確認してから荷物を速やかに取る
人が疎らになった廊下を歩きながら久しぶりに軽くなった身体に心踊らせる
誰かに話したからこんなに楽になったのか、それとも颯太くんがそばに居てくれたからなのかは分からない
それでも湧のことを考えずに心休ませることが出来たのはきっと颯太くんのおかげで
明日、もしいたらお礼ちゃんと言わなきゃな
そう考えながら昇降口で中履きからローファーに履き替える
その時、後ろからチョンチョンと肩を叩かれる
「なぁ」
発せられた短い言葉で背筋が凍る
今日のことを考えてて気づかなかった
昇降口に1人、イラつきを見せる湧がいたことに
「わ、く…」
「なんで返信くれねえの？授業中もずっといなかったらしいじゃん」
てか何してた？どこにいたんだよ？なぁ？
あぁ、湧の悪い癖が出てる
怒った時相手の返答を待たずに問い詰めてくるこの感じ
こうなったらちょっと面倒くさい、というか厄介なんだよね
何言っても多分納得してくれないから
「湧には関係ない…っ！」
「あ…！おい！」
だから突き放して湧を置いて全力で走り去る
そんなことをしても元野球部の湧にはほぼ無意味なんだけど
案の定、校門を出てすぐのところで捕まってそのまま腕を引かれて湧の家まで連れて行かれた
「ちょ、っと…！」
「黙っとけよ」
「っ…うん」
強引に腕を引かれながら久しぶりに湧の家に入るなぁ、なんて考えてるくらいにはまだ余裕があるけれど
この状態になった湧を相手することにいろいろと諦めてるだけなのかもしれない
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鈴黎(プロフ) - まっちゃさん» コメントいただきありがとうございます。そう言っていただけて嬉しいです！検討しますね💭 (2022年11月7日 0時) (
レス) id: ce9b284c17 (このIDを非表示/違反報告)
まっちゃ(プロフ) - 初めてコメントします！内村くんのお話展開が気になりすぎて、、、ぜひ長編待ってます、、！(̨̡ ⸝⸝ᐢ.ˬ.ᐢ⸝⸝ )̧̢ (2022年11月4日 14時) (レス) @page19 id: 9e20ae1596 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鈴黎 | 作成日時：2022年10月25日 21時
