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どこまで歩いていくんだろうか
無言でズカズカと進んでいく先輩にそろそろきついかも、と思って握られている腕を軽く引っ張るとようやく止まる足
『あ、ごめん』
「いえ、あの、どうしたんですか急に…」
『…』
秋風が先輩の髪を揺らめかせる
その奥に見える瞳は動揺していて、その理由を知りたくて逸らさないように先輩を見る
『…もー、だめだ』
「え、え、先輩！どうしたん、っ……」
項垂れる先輩にどうしていいか分からなくて混乱していたら突然またあの香りに包まれる
でもさっきとは違って背中に腕を回されて先輩の温もりを感じる
「せ、せんぱい…？」
『…嫉妬した』
「…え？」
だからぁ、瑞稀に嫉妬したの
ポツリと呟くように言って私の肩に顔を埋めている先輩
横目に見た耳が赤くなっているのは気のせい、かな
言葉の意味を理解するまでのおよそ5秒、私には何時間も経過しているように感じて脳がバグを起こす
先輩が、嫉妬した…？
『…Aは、俺のことを慕ってくれてるただの後輩だと思ってた』
でも、こんぴ〜とか瑞稀とは距離近いくせに俺にはあんまりこないし、俺から近づいたら黙り込むし
ツラツラと呟いていく先輩はいつもより自信なさげでちょっと、可愛いかも
「…嶺亜さん」
『！…なに』
「私、嶺亜さんのことが好きです」
その言葉に顔をあげた嶺亜さんはふわっと微笑んでいて
『やっと、好きって言った』
これからは何度でも伝えるからちゃんと受け止めてくださいね
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鈴黎(プロフ) - まっちゃさん» コメントいただきありがとうございます。そう言っていただけて嬉しいです！検討しますね💭 (2022年11月7日 0時) (
レス) id: ce9b284c17 (このIDを非表示/違反報告)
まっちゃ(プロフ) - 初めてコメントします！内村くんのお話展開が気になりすぎて、、、ぜひ長編待ってます、、！(̨̡ ⸝⸝ᐢ.ˬ.ᐢ⸝⸝ )̧̢ (2022年11月4日 14時) (レス) @page19 id: 9e20ae1596 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鈴黎 | 作成日時：2022年10月25日 21時
