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期末テスト前
いつもの様に
テーブルに参考書やノートを広げ
勉強する私の目の前には
双子の妹であるジヨンと、幼馴染のナム。
JY「ねぇナム〜。英語も教えて〜?この辺りの言い回しがよく分かんなくて読解で引っかかっちゃうの〜。」
NJ「あぁ、これは先生がわざと引っかけとして出題する定番だから絶対覚えておいた方が良いね。」
説明をするナムのノートを覗き込みながら
仲の良さを私に見せつけるようにわざとナムにぴったりくっついているジヨン。
勉強に集中しなくちゃいけないのに、つい気になっちゃってなかなか勉強が進まない。
「私、自分の部屋で勉強する。」
NL「え…?ちょ、A…!」
見ていたくなくて、自分の勉強道具をまとめると、ナムの声を無視して足早に階段を上った。
部屋に入り、向かう先は机じゃなくてベッド。
私と違って、女の子らしくて明るくて友達が沢山いるジヨンといつも比べられて育ったから、私は常に劣等感を抱いている。
だからこそ、ジヨンと好きな物や欲しい物が被ってしまった時はジヨンに譲る…という流れが自然に身についてしまった。
ジヨンの事が嫌いなわけではないけれど、そんな自分自身の事は大嫌い。
私だって
いや、私の方が
ナムの事好きなのに。
いくら、私達3人は昔から一緒にいたと言えど
好きをより共有できるのも
苦手を補いあえるのも
絶対、絶対に
ジヨンじゃなくて私なのに
「ずっと私の隣にいてくれるって約束したのに……ナムの馬鹿。」
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チロル(プロフ) - 名無し18750号さん» コメントありがとうございます。お受けしたい所なのですが、別のお話の更新を優先したいので、今はリクエスト受けてません💦ごめんなさい((*_ _))ペコリ (11月29日 18時) (レス) id: d67faff507 (このIDを非表示/違反報告)
名無し18750号(プロフ) - リクエスト大丈夫ですか (11月29日 12時) (レス) id: 6794d7e2b8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:チロル | 作成日時:2023年11月6日 19時