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「 ほんっっとうにいみわかんない!!」
北斗「 ちょっと、飲みすぎだって 」
「 じゅりくんのばーか!この遊び人が!」
北斗「 ねえ、声落として!バレるから!」
「 グーパンでも蹴りあげでもしたかったよ!」
北斗「 えっ、してないの?」
「 それどころか、ばか しか言えなくて、体中が熱くなって、わけわかんない!」
上半身がゆらゆらするくらい酔いが回ってるのが自分でもわかるけど、それでもお酒を流し込むペースは落とせなくて
目の前で北斗がどんな顔してるかも気づかなかったの。
北斗「 それじゃまるで、樹のこと好きみたいじゃん 」
「 …………は、何言ってんの、」
北斗「 だって、キスが嫌じゃなかったってことでしょ?」
「 っちが!…………くないけど、わかんないよ、」
北斗「 …………だめ、」
「 え?」
北斗「 そんなのダメ。俺が許さない 」
「 ほくっ、ん!?」
机越しに身を乗り出して、わたしの顎をくいっと持ち上げたまま乱暴なキスが降ってくる
顔を離そうと北斗の胸を押すけどビクともしなくて、口をこじ開けるように舌をねじ込まれたらもっと逃げられなくなって、もうされるがまま状態
「 んうっ、ほく、と……!」
北斗「 ん、ふっ、うるさい 」
だめ、だめなんだって。
わたしずっと言ってるじゃん、北斗がどストライクの男性だって。
こんなことされたら自惚れちゃうから
そんな色っぽい目を向けられたらわたし溶けちゃうから
何度も絡みついてくる舌に、もう全ての思考回路を奪われて
気づいたらわたしも彼の舌を必死になって追いかけてた
北斗「 ダメだよ、樹には譲れない 」
「 ほくと、」
北斗「 お願いだから、俺から離れないで 」
下を向いたままこっちも見てくれなくて、机に置かれた拳はほんの少し震えていて、いつもより弱々しく見える
その手にそっと自分の手を重ねると、潤んだ瞳でわたしを睨んで。
「 北斗 」
北斗「 やめてよ、期待する 」
「 だって、ずるいよ、」
樹くんのキスも忘れちゃうくらい、北斗とのキスで頭がいっぱいで、心臓がバクバクなんだよ?
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ハル(プロフ) - Twitterの方、フォローさせて頂きました!1人目になれて嬉しいです!更新楽しみにしています!! (2019年8月14日 23時) (レス) id: a070df98c4 (このIDを非表示/違反報告)
ヒヨリ - めっちゃ面白いです!この先のお話も楽しみにしてます! (2019年8月5日 6時) (レス) id: 61e4e164fd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:李苺 | 作成日時:2019年8月3日 21時