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「 っ？！？！」
一瞬何が起こったのかわからなくなって、アワアワと口を動かすけど声はでてないみたい
樹「 …………意地悪ばっかするからだよ、ばーか 」
ようやく平常心を取り戻して、いろいろおもった言葉をぶつけてやろう！！なんて心ではおもってるのに、実際出てきた言葉は
「 っばか、！」
そんなたった一言
樹「 へ、……もっと怒るとおもった 」
「 み、ないで！」
初めてのキスでもなんでもない
貴重な1回とかでもないのに、何故か頭から離れなくなるさっきの感触
樹「 A、ちゃん？」
「 っ帰る！！」
樹「 っえ？！待ってよ！ねぇ！」
後ろから聞こえてくる樹くんの声も全部無視して家を飛び出して、駅までの道のりも樹くんの雑談のせいで全然覚えてなかったけどとにかく走って走った。
「 …………なんで、嫌じゃないの、」
好きでもない人にキスされたら嫌なのに、
あんなに樹くんのことを警戒してたくせに、
むしろドキドキしてるこの心臓はバグってるの？
一人で抱え込むには無理があって、今すぐ誰かに相談したいけど誰に話したらいいのかなんてわからない
ジェスにはなんだか恥ずかしくて言いにくいし、ルナちゃんにはそんな軽率な行動！って怒られる気がして怖いし、そうなるともう一人しか残らないし、
あーっ！！もうわたしの交友関係少なすぎ！！
あたまがぱんくする、たすけて
北斗どした?
北斗お兄さん、バカな妹を助けてくださいな。
北斗とりあえずいつもの店行こ
飲めば忘れられる、とにかく北斗に話聞いてもらおう。
ケータイの地図アプリを使って駅までなんとかたどり着いて、電車にぼーっとしたまま少し揺られればあっという間に目的地の駅に到着
変装も何もめんどくさくてガッツリ顔を出したまま歩いてるせいか、多分道行く人にバレてるんだろうけど、
相当わたしが発してるオーラがやばすぎて声もかけられることなくお店にたどり着いた。
「 え、はやっ 」
北斗「 だってAが死んじゃいそうだったから 」
「 さすが。よくわかってるねお兄ちゃん 」
北斗「 そんでどうしたって？」
「 …………す、された 」
北斗「 ん？」
「 キスされた！！」
北斗「 …………誰に？」
「 じゅ、りくん…… 」
北斗「 はぁ？！」
そりゃあんだけ避けてた人の名前聞いたらそんな反応になりますよね。
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ハル(プロフ) - Twitterの方、フォローさせて頂きました！1人目になれて嬉しいです！更新楽しみにしています！！ (2019年8月14日 23時) (
レス) id: a070df98c4 (このIDを非表示/違反報告)
ヒヨリ - めっちゃ面白いです！この先のお話も楽しみにしてます! (2019年8月5日 6時) (レス) id: 61e4e164fd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：李苺
| 作成日時：2019年8月3日 21時
